コンセプチュアル・アート

コンセプチュアル・アートとは、概念芸術という意味ですが、物体やオブジェ、写真や映像、地図や新聞等を媒体とし、制作物よりもアイディアやコンセプトを重要視した表現です。1960年代のアメリカで始まった動向で、1970年代にピークを迎えました。

コンセプチュアル・アートのルーツといわれる1917年の マルセル・デュシャンの「泉 」という作品がありますが、この作品は既製品を使うことで、「芸術とは何か」を問いかけ、一大センセーションになりました。その後この流れを引き継ぐ様々なアートがアメリカで生まれました。

コンセプチュアル・アートもその中のひとつで、抽象表現主義やミニマル・アートが行き詰まりを迎えた頃、 従来と異なる手法が求められた潮流の中で生まれました。

代表的作家のソル・ルウィットは、1967年にそのエッセイで、「コンセプチュアル・アートにおいては、アイディアあるいはコンセプトが作品の最も重要な要素である。作者がコンセプチュアルな芸術形式を用いたとき、計画と決定はあらかじめなされるので、制作行為は形式的な事柄であり、アイディアが芸術を作り出す機械装置のようになる。」と記し、これがコンセプチュアル・アート宣言と位置づけられました。

その性質上難解な傾向があり、大衆から理解されにくいという面がありました。

代表作家としては、 ジョゼフ・コスース、ソル・ルウィット、オノ・ヨーコ、ギルバート&ジョージ、ダニエル・ビュラン、河原温、荒川修作などが挙げられます。