1941年４月20日～

フランス南東部のシャトー＝アルヌー＝サン＝オーバン出身のコンセプチュアル・アーティスト。現在はニューヨークとフランスのル・ムイを拠点に活動を続ける。

ベネは数学的概念や科学理論に関連した抽象的な作品を作り、それらを芸術の領域に置き換えることで知られている。1960年代、石炭を用いた彫刻や、タールを用いた絵画作品、段ボールのレリーフなど形状を持たない作品を発表し、初めてその名が知られることとなる。

その後は、ドナルド・ジャッドやアルマンなどミニマリストの彫刻家の作品に触発され、壁掛け式、また自立型の作品の制作も行う。1979年には、木製のレリーフのシリーズと、2つの円弧で構成された金属製スカルプチャの制作を始め、大きな転機となる。

鉄を使用した大型作品や、周囲の環境と共鳴するモニュメンタルな野外彫刻作品は様々な場所で展示され、世界各国の著名美術館にも収蔵されている。

2005年にはフランス最高の栄誉であるLegion d’Honneurを受賞した。

「Arcs, Angles, Diagonals」

「Indeterminate Lines」

「Tas de charbon」など