1796年～1875年
写実主義を代表するフランスの画家。
裕福な家庭に生まれ育ち、家業を継ぐため織物問屋で見習いをしていたが、26歳で本格的に画家を志す。
自然を好み、自然のなかの光や色彩、幻想的な印象を描き続けた。コロー色と呼ばれる銀灰色の霞がかった色を用い、どこか懐かしさのある独特で叙情的な自然風景がを好んで描いた。
フランス各地はもちろんスイスやオランダにも赴き、29歳で初めて訪れたイタリアではナポリの自然を多く描いた。
貧しい若手画家らに積極的に経済的援助をするなど、仲間たちからも慕われた。
古典的な技法で写実的にに描きながらも、想像力で風景を再構成させて情緒性を感じさせる様々な傑作を残した。