ユトリロの美術品買取情報 ユトリロ

ユトリロの美術品を高価買取いたします

ユトリロ作品のご売却をご検討でしたら、まずはお気軽にご相談ください。
美術品買取専門店としての豊富な経験をもとに、現在の相場を踏まえながら丁寧に査定いたします。

ユトリロ
作家名
ユトリロ
ジャンル
洋画(海外作家)

ユトリロについて

プロフィール

モーリス・ユトリロは、生まれ育ったモンマルトルをはじめ、パリの街路、教会、酒場、古い建物などを描いたフランスの画家です。漆喰の白壁を思わせる重厚な絵肌と、静けさや哀愁をたたえた街並みによって、独自の風景画を確立しました。

エコール・ド・パリ
油彩画
白の時代
パリの街並み

モンマルトルに生まれて

ユトリロは1883年、パリのモンマルトルに生まれました。母は、画家として活躍する以前にドガやルノワールらのモデルを務めていたシュザンヌ・ヴァラドンです。

1891年、スペイン出身の画家ミケル・ウトリーリョが父親として認知したことから、モーリス・ユトリロの名を名乗るようになります。画家や詩人が集まるモンマルトルの環境は、のちのユトリロの作品世界と深く結びついていきました。

治療をきっかけに始めた絵画

若い頃からアルコールの問題に苦しんだユトリロは、治療の一環として絵を描くことを勧められます。母ヴァラドンの支えを受けながら絵筆をとり、専門的な美術教育をほとんど受けることなく、独自に描写力を身につけていきました。

1905年頃には作品が売れ始め、1909年にはサロン・ドートンヌへ出品します。絵画は次第に治療のための行為を超え、ユトリロの生涯を支える重要な表現となりました。

モンマニー時代

初期の「モンマニー時代」には、パリ北部のモンマニーや周辺地域の風景を数多く描きました。暗く抑えた色彩と、厚みのある力強い筆触が特徴です。

家並み、道路、屋根、教会などを簡潔な形で捉えた作品には、のちのユトリロを象徴する街路風景の原型が見られます。華やかな都市としてではなく、生活の気配と孤独が入り交じる街の姿を描き出しました。

評価の高い「白の時代」

1909年頃から1914年頃にかけての作品は、一般に「白の時代」と呼ばれています。ユトリロは白い絵具を厚く塗り重ね、ときには漆喰を思わせる素材感を画面に取り入れながら、古びた建物の壁を表現しました。

鉛色の空、人気の少ない街路、古い教会や酒場、坂道に並ぶ白壁の建物は、現実のパリを描きながらも、静けさと哀愁に包まれています。

「白の時代」は、ユトリロの画業のなかでも特に重要な時期として位置づけられています。制作年代が明確で、白壁の質感や奥行きのある街路構成がよく表れた作品は、美術市場でも高い関心を集めます。

鮮やかさを増した「色彩の時代」

第一次世界大戦の頃を境に、ユトリロの作品は輪郭が明確になり、赤や緑、青などの鮮やかな色彩が目立つようになります。この時期は「色彩の時代」と呼ばれています。

モンマルトルの教会、酒場、広場、風車などを引き続き描きながら、街路には人物や樹木が加わり、画面全体が明るさを帯びていきました。同じ場所や建物を繰り返し描いた作品も多く、構図や制作年代によって表情が異なります。

描き続けたパリの街並み

ユトリロが生涯にわたって描いたのは、サクレ=クール寺院、シャップ通り、ノルヴァン通り、ラパン・アジル、ムーラン・ド・ラ・ガレットなど、モンマルトルを中心とする街の風景でした。

実際に歩いて見た風景だけでなく、古い絵はがきを参考に描いた作品もあります。しかし、単なる建物の再現ではなく、道の傾斜や建物の並び、空の広がりを組み合わせることで、ユトリロ独自の静かな街の情景へと変えています。

フランス近代風景画を代表する存在

1920年代以降、ユトリロの作品は広く知られるようになり、パリを描く画家として確かな評価を得ました。1935年にはリュシー・ヴァロールと結婚し、晩年まで街並みや教会などを描き続けます。

波乱の多い生涯のなかで描かれた風景には、華やかなパリとは異なる静けさ、孤独、古い街への愛着が刻まれています。ユトリロの油彩画は現在も日本で根強い人気があり、とりわけ「白の時代」の作品は画業を象徴するものとして評価されています。

作品の評価は、制作年代、題材、技法、大きさ、サイン、来歴、鑑定資料、保存状態などによって異なります。

1883年12月26日生まれ、1955年11月5日没。

ユトリロの
代表的な作品

ユトリロ 代表作
「モンマニーの屋根」
「ラパン・アジル」
「シャップ通り」
「ムーラン・ド・ラ・ガレット」
「モン=スニ通り」
「ノルヴァン通り」
「クリニャンクール教会」
「ノートル=ダム」
「ベルリオーズの家」
「パリのアンジュー河岸」
「シャルトル大聖堂」
「用水池」
など

ユトリロ作品の
買取査定ポイント

ユトリロの作品には、油彩画、水彩画、グワッシュ、素描、版画などがあります。油彩画のなかでも、制作年代、題材、白壁の表現、描かれている場所、大きさなどによって市場での評価が大きく異なります。

同じモンマルトルの街並みを描いた作品でも、「モンマニー時代」「白の時代」「色彩の時代」では評価基準が異なります。BKKCでは作品の技法や年代、来歴、鑑定資料、保存状態と現在の取引相場を確認しながら査定いたします。

1

油彩・水彩・版画など作品の種類

ユトリロ作品では、キャンバス、板、厚紙などに描かれた油彩画のほか、水彩画、グワッシュ、パステル、素描、リトグラフなどが流通しています。

一点ものの肉筆作品と複数制作された版画、印刷による複製画では評価基準が大きく異なります。まず技法と作品を支えている素材を確認し、版画の場合は限定部数、直筆サイン、発行元、紙質なども確認します。

2

制作年代と「白の時代」

ユトリロの油彩画では、制作年代が重要な評価ポイントです。なかでも1909年頃から1914年頃に制作された「白の時代」は、画業を代表する時期として高く評価されています。

白い絵具を厚く塗り重ねた壁面、鉛色の空、人気の少ない街路、奥行きのある構図など、白の時代らしい特徴が明確に表れた作品は特に注目されます。初期のモンマニー時代や、鮮やかな色彩を用いた後年の作品についても、内容に応じて評価します。

3

モンマルトルの街並みと人気の題材

サクレ=クール寺院、ムーラン・ド・ラ・ガレット、ラパン・アジル、シャップ通り、ノルヴァン通りなど、モンマルトルを象徴する場所はユトリロの代表的な題材です。

教会へ続く坂道、古い酒場、白壁の建物、奥へ延びる街路など、ユトリロらしい構図がよく表れた作品は需要が見込まれます。同じ場所を繰り返し描いているため、題材だけでなく制作年代、構図、完成度をあわせて確認します。

4

ユトリロ委員会の鑑定書

ユトリロの油彩画、水彩画、素描などの肉筆作品では、真贋の確認が重要です。現在は、フランスのモーリス・ユトリロ/シュザンヌ・ヴァラドン協会に設けられたユトリロ委員会が鑑定を行っています。

同委員会は、著作者人格権を管理するエレーヌ・ブリュノーが委員長を務めており、現在の美術市場における重要な鑑定窓口です。委員会の鑑定書が付属している場合は、作品と一緒にご提示ください。

5

カタログ・レゾネと過去の資料

ユトリロ作品の確認では、ポール・ペトリデスが編纂した全5巻のカタログ・レゾネが重要な基礎資料です。作品がどの巻に掲載され、どの作品番号が付されているかを確認します。

過去に発行されたポール・ペトリデス、ジャン・ファブリスなどの鑑定書や証明書も参考資料となります。ただし、古い鑑定書やレゾネ掲載の有無だけで判断せず、現在のユトリロ委員会の見解、作品自体の状態、来歴などをあわせて確認することが大切です。

6

来歴・購入記録・法人所蔵資料

画廊や百貨店の販売証明書、領収書、展覧会図録、旧蔵者の記録などは、作品の来歴を確認するうえで重要です。額裏や作品裏面のシール、書き込み、作品番号なども確認します。

法人で長期間所有されてきた作品の場合は、資産台帳、購入時の請求書、社内保管記録、過去の評価書、移転や改装時の記録なども手がかりになります。購入先や購入金額が分からない場合でも査定は可能です。

7

サインと作品裏面の確認

ユトリロ作品には「Maurice Utrillo V.」などの署名が見られますが、サインがあることだけで真作と判断することはできません。

筆致、絵具、白壁の質感、構図、描かれている素材、作品裏面の記載、画廊シール、来歴資料などを総合して確認します。写真を撮る際は、作品全体だけでなく、サインと裏面も撮影してください。

8

保存状態と修復の有無

油彩画では、ひび割れ、絵具の浮きや剥落、変色、カビ、キャンバスや厚紙の傷み、裏打ち、加筆、修復の有無を確認します。

ユトリロの白や灰色を基調とした作品では、汚れや変色が画面の印象に影響することがあります。ただし、ご自身で表面を拭いたり修復したりせず、現在の状態のままご相談ください。

法人所有のユトリロ作品について

企業の応接室、役員室、会議室、金融機関、宿泊施設などに長く飾られてきたユトリロの油彩画が見つかることがあります。特に、高度経済成長期からバブル期にかけて画廊や百貨店から購入された作品が、法人資産として保管されているケースも見られます。

購入から長期間が経過している場合、現在の取引相場は購入当時の価格と異なることがあります。資産台帳から除却済みの場合や、購入先・購入金額が不明な場合でも、作品と残っている資料を確認したうえで査定いたします。

「本物か分からない」「鑑定書が見当たらない」「会社で購入した時期や金額を確認できない」という場合でも問題ありません。作品全体、サイン、作品裏面、額裏、シール、付属資料などの写真をお送りいただければ、まずは無料で確認いたします。

ユトリロの最近の買取実績

BKKCで売却するメリット

弊社では、自社開催のアートオークションを毎月開催しております。
刻々と変わる市場の相場を熟知しておりますので、高価買取が可能です。

また、お預かりという形で弊社のオークションへ出品も受け付けております。
査定額よりも高く売却できる場合もございます。
高値で落札されなかった場合でも、事前にご提示した査定額で弊社が買い取ることも可能です。

オークションへの出品をご希望されるお客様は、お気軽にお問い合わせくださいませ。

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