中村清治

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中村清治(なかむらせいじ)について

1935年~2011年

横浜生まれの洋画家。

1958年、東京芸術大学油画科卒業。

在学中は、伊東廉の教室に所属し、卒業制作で学内賞の安宅賞を受賞。

卒業後はグループ展「大地」を結成して作品を発表。銀座のギャラリーで初めての個展を開いてからは画壇や展覧会には出品せず、個展、グループ展を中心に作品を発表する。

1974年には笠井誠一らと「黎の会」を結成。1977年には「和の会」の結成にそれぞれ参加。数々の美術団体設立にも立ち会ったが、どのグループにも属さなかったことでも知られる。

また、ヨーロッパに足を多く運んでおり、絵の技術や感性を磨く。

1975年にはパリで開催されたサロン・ド・サンコム展に出品しており、海外でも才能を発揮。

優美なヨーロッパの風景を題材にした作品を多く制作し、静物や風景、人物などを独自の色づかいで詩情豊かに描く。色彩の美しさだけでなく、光や色彩への精緻な感覚と、明暗の絶妙な使い分け、しっかりと練り上げられた構成美が特徴的。

作品からは、優しい音色まで伝わってくるとされ、情緒的な物語が感じられる。

日本洋画史を代表する洋画家の1人として、晩年まで国内外で精力的に活動した。

中村清治の代表的な作品

「ピンクのブラウスの婦人」

「モレー風景」

「ガラスコンンポートのある静物」

「フィレンツェ風景」

「シャトーのある風景」など

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