
絵画・美術品を売却したときにかかる税金とは?
美術品や骨董品を売却する際、思わぬ税金が発生することがあります。 この記事では、売却に伴って発生する税金の種類や、課税対象になる条件、具体的な計算方法などについて、できるだけ分かりやすく解説していきます。
課税対象となる条件
・1点または1組の価額が30万円を超える場合
・譲渡所得が発生する場合(売却価格から取得費・譲渡費用・特別控除額を差し引いた利益)
譲渡所得の計算方法
譲渡所得 = 売却価格 – 取得費 – 譲渡費用 – 特別控除額(最大50万円)
<計算例>
●取得費がわかる場合
売却価格:1,200,000円
取得費:600,000円
譲渡費用:50,000円
特別控除:500,000円
→課税対象:50,000円(長期譲渡所得なら25,000円)
●取得費が不明な場合(概算取得費)
売却価格:800,000円
概算取得費(5%):40,000円
特別控除:500,000円
→課税対象:260,000円
実際に計算してみよう!
絵画・美術品 売却税額シミュレーター
※ 税額は 1 円未満を切り捨て表示しています。
所有期間による課税の違い
・5年以下:短期譲渡所得 → 全額課税
・5年超:長期譲渡所得 → 1/2課税
税率と課税方法
・所得税:5%〜45%(累進課税)
・住民税:一律10%
→ 長期保有は節税に有利
確定申告の必要性
譲渡所得がある場合や20万円超の場合、確定申告が必要
節税のポイント
・所有期間を5年以上にする
・売却時期を分散する
・取得費・譲渡費用の記録を残す
まとめ
・30万円を超える美術品売却は原則課税対象
・記録があると正確な控除が可能
・取得費不明でも概算取得費(5%)の適用が可能
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