1864年～1901年
19世紀末を代表するフランスの画家。
南仏で最も歴史ある名門貴族の長男として生まれる。
学校の成績もよく、才気あふれる子どもだったが、生まれつき遺伝性の病を患っており、脚の骨折により成長が止まってしまう。これが絵画の世界に夢中になるきっかけとなり、画家を志す。
キャバレーやダンスホールがパリで賑わっていた世紀末に、それらの宣伝ポスターの制作を中心に活躍した。
特に、踊り子や娼婦など、身分の低い女性をモチーフに好んで描いた。
浮世絵を参考にしたとされる単純化された形態、鮮やかで限定的な色使い、ダイナミックな構図とシンプルで力強い文字など高い芸術性から、ポスターを単なる広告としてではなく、近代的な芸術へと高めた。

「ムーラン・ルージュ・ラ・グーリュ」
「アンバサドゥール・アリスティド・ブリュアン」
など