中谷泰

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中谷泰(なかたにたい)について

明治42(1909)年5月20日~平成5(1993)年5月31日  

三重県松阪市生まれの洋画家。本名は泰一。

20歳で画家を目指して上京し、川端画学校、春陽会洋画研究所などで学ぶ。新文展や春陽会展で入選、受賞をし、画家として頭角を現した。

絵本作家のいわさきちひろに油絵を指導していたが、第二次世界大戦により兵役につき、画業から離れることになる。戦後になると、画風は一転する。当初は、婦人像や風景などを多く描いていたが、戦後の困窮した世相が反映され、庶民や労働者を主題とした社会性のある作品を中心に描くようになった。

1971年~1977年にかけては東京藝術大学教授に就任し、創作活動と教育活動を両立させながら、戦後の日本画壇の発展に大きく貢献した。

落ち着いた色調に、油彩ならではの質感、重厚感を感じさせる筆致の画面が特徴的。

中谷泰の代表的な作品

「街かど」

「窓外風景」

「水浴」

「陶土」

「村の往還」など

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