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具体美術とは

具体美術とは1950年代に生まれ「具体美術協会」という団体によって生み出された日本の前衛美術であり、物質を偽らず変貌させずそのままの形で生かし切ることにより「精神の自由を具体的に証明する」ことを目的とするものです。世界的に「美術」というと西洋美術に重きが置かれていますが、具体美術は「日本で初めて世界的に認められた現代美術」といわれています。

1954年、吉原治良(よしはらじろう)が「具体美術協会」を設立し、若いアーティストたちを率いてリーダーシップをとりながら具体美術を発展させ、世間に認知させました。彼は徹底して「先入観からの解放」にこだわり、卓越した審美眼をもってメンバーによる捜索活動をリードし続けたアーティストです。

初期の具体美術は紙を引き裂いたり足で泥を捏ねたり絵の具のボトルを投げつけたりする大がかりなパフォーマンスやインスタレーションに重きを置いていましたが、だんだんと「平面作品」へと移行しています。型破りの素材や器具を使った前衛的な作風により、各アーティストによる強い個性を感じられる作品が多数あります。1972年、吉原氏の死亡とともに具体美術協会は解散されました。

具体美術一覧

《具体美術 取り扱い作家一覧》

あ行

た行

な行

は行

具体美術の楽しみ方

具体美術を楽しむため、まずはいろいろな具体美術作品を見てみることをお勧めします。

ひと言で「具体美術」と言っても非常にさまざまなものがあるからです。吉原氏が「人の真似をするな」と指導していたこともあり、各アーティストが自由な発想でさまざまな表現方法によって精神の自由を表現しています。初期には立体作品やパフォーマンス的なもの、後期には光や動きによって表現する「ライトアート」や「キネティックアート」なども生まれています。

国内の現代アート美術館やニューヨークのグッゲンハイム美術館などで回顧展が開かれたりもしているので、機会を見つけて具体美術の展示会に足を向けて、あなたの関心を惹くものを発見してみてください。