ナハトマンとは、ドイツのクリスタルメーカーのことです。主に食器や花瓶を生産しており、繊細かつ躍動感のあるデザインが特徴。透明なガラスに深い掘りを入れ、存在感を放つものが多い傾向にあります。近年は環境に配慮し、電気を使った炉で原料を溶かしており、認証機関のDEKRAからISO14001認証を取得しています。
ナハトマンが創業したのは、1834年。ガラス職人であるミヒャエル・ナハトマンが工房を立ち上げました。1900年にザカリアス・フランクによって買収され、拠点をノイシュタット・アン・デアヴァルトナープに移転します。第二次世界大戦の影響で工場も被害を受けましたが、1945年には鉛クリスタルの製造で稼働を再開しました。
2001年にクリスタル業界では初めて国際標準規格DINのISO14001認証を得ており、早いうちから環境問題に向き合いながら経営活動を続けています。2004年には、オーストリアのワイングラスブランドであるリーデルの傘下に入りました。リーデルの傘下に入ってからも生産を続けており、プレートやグラスなどさまざまな製品を発表しています。
ナハトマンではさまざまなクリスタル製品のコレクションを発表しており、ねじったようなシルエットが印象的な「スライス」や、切子細工のようなカットを施した「ノブレス」「ハイランド」などが登場しています。ナハトマンはカットの仕方や器の形を工夫して、見る人を楽しませつつ料理の美しさも引き立てる製品を作り続けているクリスタルメーカーです。