エインズレイ

エインズレイとは、1775年に初代ジョン・エインズレイが創業したイギリスの陶磁器メーカーです。イギリス王室に100年以も上愛用され続けており、今もなお世界中に根強いファンがいます。製造している製品は、カップ、ソーサー、ティーポット、テーブルウェアなど様々です。

初代ジョン・エインズレイはもともと別業種で働いていましたが、西洋の白磁ブームに合わせてエインズレイを創業。2代目の時代にティーセット、3代目のときはファイン・ボーンチャイナに着目してそれぞれ成功をおさめ、陶磁器メーカーとしての地位を確立していきました。1896年にはヴィクトリア女王の在位60年、1947年にはエリザベス女王とフィリップ王子の結婚、1891年にはウェールズ大公とダイアナ妃の結婚を記念した陶磁器を製造しています。

エインズレイの陶磁器の特徴は、ファイン・ボーンチャイナを使い、手作業で製品を作っているところ。ファイン・ボーンチャイナとは、陶石に牛骨灰を混ぜて作った磁器の素材のことです。完成すると、「世界一美しい白」と称されるほど透明感のある白に仕上がります。エインズレイでは牛骨灰の配合率を51%以上に定めており、堅牢で変色しにくく、保温効果にも優れています。

また、鋳型の成形から絵付けまでを全て手作業で行っているのもエインズレイの特色。丁寧かつ繊細な職人の技で、果物や動植物などを生き生きと描いています。熟練した職人の技術を活かし、エインズレイは陶磁器でできた花「陶花」を世界で初めて制作しました。