リヤドロ

リヤドロとは、スペインのバレンシア州に本社を置く、陶器人形のメーカーです。人形のデザインから製造・販売までを一貫して行っています。リヤドロの陶器人形の特徴は、他の伝統的なものと比べると、背が高くてほっそりとしたシルエットであるところです。地元バレンシア地方で採れた白色カオリン磁土を使い、シェイクスピアの作品の登場人物やドン・キホーテといったファンタジーから、少女、老人、馬など日常生活に則したものまで、様々な題材の人形を作っています。

リヤドロの歴史は、1951年から始まりました。リヤドロの設立に関わったリャドロ三兄弟が自宅の中庭でランプ用の花飾りを製造したところ、多くの人からの人気を集めたのです。1955年にはバレンシアに店を構え、1958年になると工場を新設し、さらに生産量が増加しました。

1993年にフェリペ皇太子賞国際化部門、1997年にフェリペ皇太子賞競争力部門、2002年にフェリペ皇太子賞リーディング・ブランド経営部門を受賞しており、上質な陶器人形のメーカーとして、リヤドロは現在まで世界中で愛されています。また、ロシアのエルミタージュ美術館やベルギーのベルギー王立美術館などにも展示されており、美術品・芸術品としても高い評価を得ています。

リヤドロでは少女シリーズや動物シリーズといった多くのシリーズを展開しているほか、「NAO」という姉妹ブランドも存在します。NAOの陶器人形はリヤドロと比べるとシンプルなデザインで、価格もリーズナブルなのが特徴です。