ロイヤルアルバート

ロイヤルアルバートとは、イギリスの陶磁器メーカーのことです。イギリスらしい優雅なバラの絵を描いたティーセットを主に販売しており、「王室御用達」を意味する「ロイヤル」をメーカー名に冠しています。老舗の陶磁器メーカーのなかでは比較的お手頃な価格で、家庭用食器としても愛されています。

ロイヤルアルバートは、1896年に陶器の街ストーク・オン・トレントで創業しました。当初は「アルバート」というメーカー名で、ヴィクトリア女王の夫のアルバート公と、孫のアルバート王子の名前が由来しています。創業翌年の1897年にはヴィクトリア女王の即位60周年を記念する品の制作を受注し、一気に名が知られるようになりました。

1904年に「ロイヤル」の称号を得た後は、リーズナブルなボーンチャイナを提供するという方針のもと販路を世界中に広めました。2015年以降はWWRDグループホールディングスの傘下に入り、現在もティーセットや食器類の製造販売を続けています。

ロイヤルアルバートのティーセットの特徴は、「モンローズ・シェイプ」というシルエットです。モントローズ・シェイプとは、ロイヤルアルバートが独自に取り入れている、紅茶を最もおいしく飲めるカップの形のこと。カップの飲み口付近は表面積を大きくして紅茶を冷ましやすくし、それ以外の箇所は温度を保つためキュッとすぼまっています。優雅な絵柄だけでなく、おいしい紅茶を適温で飲める機能性も備えているのがロイヤルアルバートのティーセットの魅力です。