ロイヤル・ティヒラー・マッカム

ロイヤル・ティヒラー・マッカムとは、オランダの陶器ブランドのことです。1594年に、現在のオランダ北部に位置するフリースラント州のマッカムで創業しました。創業時から19世紀にかけては家庭用の食器やタイルの生産が中心でしたが、19世紀後半ごろから需要の減少により新たな事業を模索することになります。

そこで目を付けたのが、装飾品としての陶器の生産です。1882年に石膏型で陶器を作る技術が登場してからは、さらに自由な装飾ができるようになりました。品質の高さが認められ、1960年には王室御用達にも認定されてブランド名に「ロイヤル」を冠するようになります。2014年に当時のアメリカ大統領がオランダを訪れた際も、会場にはロイヤル・ティヒラー・マッカムの花瓶が設置されました。

2015年に経営者が代替わりしてからは、陶器の生産だけでなくタイルやレンガといった建築用材も製造しています。建築用材の事業も順調に伸びているようで、アムステルダムの5つ星ホテルの外壁や、ロンドンの博物館のタイルやカフェの屋根など、各地で使われています。

進化を続けているロイヤル・ティヒラー・マッカムの魅力は、華やかな彩色です。ロイヤル・ティヒラー・マッカムの陶器は東洋の影響を受けており、青だけでなく朱色や黄色などもふんだんに使用しています。食器以外に陶器製の置物も生産しており、絵付けを施した動物たちは遊び心満載。ロイヤル・ティヒラー・マッカムは、空間に1つ置くだけで場を明るくできる製品を発表しているブランドです。