ジャン・ルイ・コケ

ジャン・ルイ・コケとは、フランスの磁器ブランドのことです。透明感の高い白さと滑らかな質感が特徴のリモージュ焼きを生産しており、デザインと彩色の美しさが特徴。リモージュで採れる土を独自の配合で美しく焼き上げる技術が評価され、現在はフランス政府によって「無形文化財企業」に認定されています。

ジャン・ルイ・コケが創業したのは、1824年です。食通家であったジャン・ルイ・コケ氏の「食器は美味しく食べるために存在するものであり、使う喜びがなくてはいけない」といいう考えのもと、盛り付けた料理の見た目を引き立てるデザインの製品を生産しています。皿の中心部はあえて何も描かず白地のままにしているものが多く、料理の彩を引き立てられるのが魅力です。

磁器の産地であるリモージュのなかでは、現在も100%フランス産にこだわっているのはジャン・ルイ・コケのみ。職人が1つ1つ手作業で製品を作っており、料理と一体化できるデザインのものを発表していることから、「食の芸術」と呼ばれることもあります。1991年にフランスのクリスタルガラスメーカーのラリック社に統合されましたが、その後もジャン・ルイ・コケの名前を使用して新作を発表し続けています。

現在もさまざまなコレクションを発表しており、白磁にレースのような装飾を施した「スワンシリーズ」や、星空のような配色が印象的な「ノワールパイーテ」などがあります。デザインの種類がとても豊富で、好みの一品を見つけられる磁器ブランドです。