ベリークとは、アイルランド北部の町「ベリーク」で設立した磁器ブランドのことです。ギリシャのパリアン大理石から着想を得た「パリアン・チャイナ」という磁器を生産しており、薄くて軽く、透き通るような白さがあるのが特徴。ジョン・カルドウェル・ブルームフィールドという人物によって開窯されました。
ベリークが設立したのは、1857年です。「自然の温もりをデザインに」をスローガンに、現在も北アイルランド地方の自然から着想を得た製品が登場しています。地中海で採れた磁器粘土にクレスト長石とクリッドガラスを混ぜた粘土を使用しており、耐久性にも優れています。美しさと強度を兼ね備え、実用面もカバーできているのがベリークの魅力です。
ベリークの磁器の生産法は昔からの方法が受け継がれており、鋳型の成形、焼成、絵付けなどは職人の手で行われています。すべて手作業で作られるため、彩色やシルエットが少しずつ異なるのが特徴。一点もののアイテムとして、長く愛用されています。大理石のような滑らかな手触りも、ベリークの魅力のひとつです。
ベリークの代表的なシリーズは、ブランドロゴにも使用されているシャムロックを描いた「シャムロック」、貝殻の形をした足と珊瑚のようなデザインのハンドルが印象的な「ネプチューン」、上から見ると六角形に見える「ヘキサゴン」などがあります。コレクターズカップの復刻も行われており、長く愛され続けているブランドです。