ランゲンタール

ランゲンタールとは、1906年にスイスで生まれた磁器メーカーのことです。当初はホテルやレストランで使用する業務用の食器を生産していたため、耐久性に優れているのが特徴です。近年は生活様式の変化に合わせて、電子レンジ・オーブン・食洗器といった家電に対応しているものも登場しています。

創業した後しばらくは、スイス北部に位置するランゲンタールという街で磁器を生産していました。1997年になると一部の白磁の生産をチェコで行うようになり、国外での活動に移行しました。1998年には工場が完全にチェコへ移り、2003年にはチェコの磁器メーカーの傘下に入って現在まで小規模ながら高品質な磁器の生産を続けています。

ランゲンタールの磁器の魅力は、デザインの豊富さです。多くの色を用いて華やかな装飾を施したものから、白磁の美しさを活かした上品なものまで、幅広い製品を発表しています。主に生産している製品は、テーブルウェアと装飾品。バリエーション豊かなラインナップで、使う人の好みや使う場所に合わせて製品を選べるのが魅力です。

ランゲンタールを代表するシリーズとしては、1960年代に登場した「sahara」シリーズが挙げられます。手作業で生産されており、1点1点見た目が異なります。釉薬によるしっとりとした質感と茶色が混ざった落ち着いた色合いが特徴。日本で生産される備前焼を思わせる素朴なデザインと、適度な厚みも魅力で、普段使いしやすいシリーズとして人気があります。