ヴィンテージとは、古くて高い価値がある年代物のことです。ラテン語で「ぶどうを収穫する」という意味の「Vintage(ヴィンテージ)」が語源で、元はワイン用語で「当たり年のワイン」を指す言葉として使われていました。そこから意味が転じ、古くて価値のあるものを広く「ヴィンテージ」と呼ぶようになったと考えられています。
現代ではヴィンテージという言葉はさまざまな場面で使われており、インテリア、食器、ファッションなどでも用いられています。明確な定義はありませんが、製造から30~99年経過したものが目安です。特に1950年代~1970年代に作られたものを指すことが多いとされています。
製造から100年を超えると、アンティークに分類される場合があります。ただしアンティークの基準はアメリカの関税に関する法律で定義されたものであるため、製造から100年経過していないものでもアンティークと呼ばれるものも見られます。ヴィンテージとアンティークは一部重なる部分もありますが、アンティークよりもカジュアルだったり、機械的なデザインだったりすると、ヴィンテージに分類される傾向にあります。
ヴィンテージの魅力は、高品質な素材と高い技術が用いられており、現代ではあまり見られない一点ものが多いことです。古くから伝わる伝統的なデザインを取り入れたものも豊富で、歴史を感じられる重厚なものがよく見られます。時間の経過に合わせて木材の色合いが変化したり、使い込むほど革のツヤが増したりと、経年変化を楽しめるのもヴィンテージも魅力です。