エドガー・ドガとは、フランスの画家のことです。1834年に銀行家の息子としてパリで生まれ、1855年からはフランスの高等美術学校で絵画を学びました。優れた画家の絵を本物そっくりに描き写す方法で勉強を進め、街の人の様子を多く描きました。印象派展によく作品を出品していたことから、一般的には印象派と見なされます。
1870年代になると普仏戦争の国民衛兵として従軍し、負傷をきっかけに目の病気を患います。1870年代後半から室内の絵が多くなったのは、目の病気になり屋外で長時間活動できなくなったことも関係していると考えられています。1890年以降は視力が低下して1人でできることが徐々に減少し、1917年に83歳で亡くなりました。
エドガー・ドガの作品の特徴は、日常生活をテーマにした作品を多く残していることです。初期は海辺の景色や歴史画を描くこともありましたが、カフェでの風景や綿花の取引所の様子など、日常の一場面を切り取った作品がよく見られます。一瞬見えた景色を作品に正確に反映されるのも、エドガー・ドガの作風の特色のひとつ。バレエやオーケストラなど、常に人が動いている作品では瞬間を切り取ったような躍動感が感じられます。
エドガー・ドガの代表的な作品は、カフェでの一場面を描いた『アブサン』、バレエの様子を描いた『舞台のバレエ稽古』『踊りの花形』などが挙げられます。また、数は少ないですがバレエダンサーをテーマにした『14歳の小さな踊り子』のような彫刻作品も制作しました。