ウェイドセラミックス

ウェイドセラミックスとは、イギリスの陶磁器メーカーのことです。1867年に、イギリスの「バースラム」という街で設立されました。設立したのはウェイド家の人たちで、当初はウェイド家の人々が設立したいくつかの会社で構成されていました。主な生産品は、陶磁器でできた置物で、コレクターを中心に根強い人気があります。

人気のシリーズは、「ウィムジーズ」という小さな動物像のコレクションです。1950年代にジョージ・ウェイドが考案し、1980年代頃まで多くのお店で販売されていました。特にイギリスとアメリカで人気を博したようです。ほかにも、テレビ番組や漫画、映画などをベースにしたライセンス作品を制作しています。

ウェイドセラミックスの製品の魅力は、かわいらしいデザインと耐久性の高さです。ウィムジーズをはじめとした置物には手のひらに乗るくらいのサイズのものが多く、写実的でありつつも、愛らしさを感じられるものが生産されています。また、高温で焼成されているため、壊れにくく臭いやシミを吸収しにくいのが特徴です。

ウェイドセラミックスは、1867年の設立以降、1905年にライバル会社のヘンリー・ハレン社を買収するほか、1958年にはウェイド・アンド・マイアットやジョン・ウェイド社を統合し、1つの会社として成長してきました。しかし、1986年にジョージ・ウェイドが、翌年にその息子が亡くなると、陶器工場が買収されたり、閉鎖されたりするようになります。2010年には最後の工場が閉鎖され、住宅開発のために売却されました。