ヴァイマル磁器製造所とは、ドイツにある磁器メーカーのことです。マイセンをはじめとした有名な磁器が生まれた場所から近い地域で創業しており、絵付けの美しさに定評があります。緑のグラデーションで白磁を彩り、立体感のある金彩で縁を装飾したものや、オレンジ色のかわいい小花柄を描いたものなどが登場しています。
ヴァイマル磁器製造所は1790年に、製造業者で陶工のクリスティアン・アンドレアス・スペックによって創業されました。近くには陶土の製造に適した土の産地もあり、創業当初は製造状況が安定していたようです。19世紀初頭には中流階級向けの食器や日常品を製造し、150人を超える従業員が働いていました。
しかし1817年に工場がほぼ全焼し、クリスティアン・アンドレアス・シュペックが亡くなると、ヴァイマル磁器製造所はゴットフリート・ゾルゲに売却されました。その後は買戻しと売却が繰り返され、不安定な経営状況が続きます。1948年7月には、旧ソ連に接収されて国有化されました。
東西ドイツが統一された後は、ルベルト・ヒレブランド建築協会に買収されましたが、1995年4月に破産申告が行われます。その後は清算人による運営や、ブリティッシュ・アメリカン社とオプティマ・イモビリエン社による買収を経て、2007年1月にはさらにケーニッツ・ポーセラン社が買収しました。古いものはアンティークとして注目されているのに加え、近年も新しいコレクションが登場しており、根強い人気がある磁器です。

