デヴェサス陶器工場とは、ポルトガルのポルト県にある陶器工場のことです。1860年代中頃に設立され、装飾用石工のアントニオ・アルメイダ・ダ・コスタとフェリシアーノ・ロドリゲス・ダ・ロシャ、彫刻家兼陶芸家のホセ・ホアキン・テイシェイラ・ロペスの3名によって運営されていたと考えられています。
設立当時は設備がよく整った工場のひとつに数えられ、アントニオ・アルメイダ・ダ・コスタが亡くなるまでは、タイル、彫刻、庭園用の装飾品を生産していました。19世紀後半から20世紀初頭にかけては、国内外の博覧会で数々の賞を受賞し、評価を高めていきます。1901年にはポルト県の商業の中心地に新しく倉庫を建設し、製品の保管や販売などを行っていました。
陶器以外にも、鋳鉄や青銅を用いた工芸品、大理石の墓石、「スタッコ」という建材を用いた天井装飾など、さまざまな製品を作っていたようです。しかし、1915年にアントニオ・アルメイダ・ダ・コスタ、1918年にホセ・ホアキン・テイシェイラ・ロペスが亡くなると、工場は衰退して芸術作品は作らなくなり、土木建築用の資材を製造するようになります。
1960年代にUNITECA社に買収された後、工場は1980年代に閉鎖され、長い間使われていませんでした。2018年には、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイア市議会が工場の一部を購入することを計画。市の歴史博物館や会議室、駐車場などを設けることを考えているようです。現在は工場の建物のみが残っており、かつて陶器を生産していた形跡を伝えています。

