フォルクステット磁器工場とは、ドイツの磁器人形メーカーのことです。楽器を演奏する貴族、ギリシア神話に登場する女神「レダ」と白鳥など、さまざまなものを題材にした作品を作っています。ドレスの柄や服に入るシワなどを繊細に表現しており、かわいらしさとリアルさを両立した作品を制作しているのが特徴です。
1760年にゲオルク・ハインリヒ・マヘライドが、磁器に適した素地の組成を解読したことが、フォルクステット磁器工場が設立するきっかけになりました。その後、シュヴァルツブルク=ルドルフシュタット侯から特許を得て、1762年にドイツのテューリンゲン州でフォルクステット磁器工場を設立します。製造の際は、細かい工程まで手作業で行われました。
1797年に工場が買収され、その2年後に売却されます。売却後のことは不明な点が多いのですが、第二次世界大戦が終了し、東西ドイツが統一されると、工場の建物は18世紀ごろの姿に復元されました。2007年に工事が終了し、現在では職人の作業風景を見学したり、磁器産業の発展を学んだりできるようになっています。
本物の綿レースを使用して、磁器にレース模様を残す「ドレスデン・レース」という技法を用いているのが、フォルクステット磁器工場の作品の特徴です。豊かな感情表現や、人物の躍動感なども、見どころとして挙げられます。現在もフォルクステット磁器工場の製品は、専門家やコレクターの間で高く評価されており、アンティーク市場でも注目されています。

