サービスセット

サービスセットとは、ティータイム、ディナー、デザートといった特定の用途のために、同じパターンやデザインで統一された食器セットのことです。18世紀以降、宮廷や貴族の間で食事の作法が発達するのに合わせ、テーブルを華やかに彩るために統一感のある食器セットが作られるようになったと考えられています。

たとえば、ティータイムのためのサービスセットの場合、ティーポットとシュガーボウル、ミルクジャグの3点セットが基本とされています。豪華なものだと、コーヒーポットや大型のトレイが含まれることもあります。デザートのためのサービスセットは、デザート用のプレートや果物用の脚付き皿などで構成されるのが一般的です。

サービスセットのなかでも特に大規模なのはディナーセットで、主菜用のプレート、スープボウル、サイドプレート、ソース入れなどが含まれます。ドイツの陶磁器ブランドのマイセンは、1730年代に2,000ピースを超える膨大なディナーセットを作りました。このディナーセットは「スワン・サービス」とも呼ばれており、当時の最高責任者であったハインリッヒ・フォン・ブリュールのために作られたとされています。

サービスセットの特徴は、すべての品に同じ紋章や装飾をあしらっているところです。陶磁器のほか、銀や銀メッキで作られたものがよく見られます。アンティーク品だと、長い年月のなかで一部が破損・紛失するケースもあり、オリジナルがすべてそろっているものはとても貴重です。