バウシャー

バウシャーとは、1881年にドイツで創業した磁器メーカーのことです。北ドイツ・ロイド社の豪華客船に磁器を納品したことをきっかけに注目を集めるようになり、ニューヨークの高級ホテルでも採用されるようになります。1895年にニューヨーク、1900年にはロンドンとスイスのルツェルンに子会社を設立しました。

1930年になると輸出の割合が大きく増加し、主な輸入先はアメリカでした。しかし1937年頃から第二次世界大戦による混乱が生じ、翌年にはアメリカへの輸出が途絶えます。終戦までに倉庫や工場が破壊され、230万個を超える製品を廃棄することになりました。終戦の1945年には80名の従業員で生産を再開し、工場の復興を目指します。

その後、1972年に開催されたミュンヘンオリンピックでは、35万点のテーブルウェアを提供するまでに復活。2006年にドイツで開催されたサッカーワールドカップでは、VIPエリア用の食器を提供し、現在に至るまでドイツの第一線で活動しています。

バウシャーの磁器の特徴は、耐久性と機能性に優れているところです。皿洗い機のような機械による洗浄にも耐えられるほど丈夫で、皿同士を積み重ねることもできるため、省スペース化にも貢献しています。現在は超一流ホテルや豪華客船、病院など、世界120カ国以上で愛用されています。

主な製品シリーズは、17世紀のバロック様式をモチーフにした「モーツァルト」、鮮やかな発色が特徴的な「ボン」、滑らかな曲線と真っ白な磁器が印象的な「エンジョイ」などです。