藤田嗣治「古着屋「小さな職業人たち」より」
この作品について
技法
木版画
木版画
制作年
1960年
1960年
限定部数
60部
60部
「古着屋さん」は、藤田嗣治(レオナール・フジタ)が1960年に制作した、版画集『小さな職業人たち』に収録された木版画作品です。さまざまな職業に従事する人々の姿を子どもに置き換えて描いたシリーズで、藤田ならではの繊細な描線と、どこか懐かしさを感じさせる世界観が特徴です。
本作には、頭にスカーフを巻いた小さな古着商が、衣類を積んだ手押し車を引く姿が描かれています。背景には石畳の街角や古い建物の壁が配され、フランスの街並みを思わせる情景が広がっています。人物の愛らしい表情と、細部まで丁寧に描き込まれた衣服や手押し車が印象的です。
『小さな職業人たち』は、こうした藤田の子どもを描いた作品群の中でも、職業というテーマを通じて人々の日常生活を表現した興味深いシリーズです。本作「古着屋さん」も、子どもの無邪気さと大人の仕事を組み合わせた、ユーモラスで温かみのある一作となっています。
経年によるヤケは見られましたが、精一杯の査定額をご提示のうえ、ご売却いただきました。

