今泉今右衛門「色鍋島薄墨草花更紗文花瓶」
この作品について
技法
色鍋島・薄墨技法
色鍋島・薄墨技法
付属品
共箱
共箱
来歴
展覧会出品・図録掲載作品
展覧会出品・図録掲載作品
「色鍋島薄墨草花更紗文花瓶」は、十三代今泉今右衛門が得意とした薄墨の表現と、色鍋島の伝統的な装飾技法を組み合わせた陶芸作品です。落ち着いた灰色の地に、藍色の幾何学的な文様と赤や淡い青色の草花が配され、伝統的な色鍋島の美しさに現代的な感覚を取り入れた意匠が特徴です。
十三代今泉今右衛門(1926~2001)は、江戸時代から続く鍋島焼の伝統を継承しながら、独自の色絵磁器の表現を追求した陶芸家です。1989年には重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定されました。特に「薄墨」は、十三代の創作活動を代表する技法として知られています。
こちらの作品は、扁平で丸みを帯びた器形の全面に、藍色の線で構成された連続的な文様が描かれ、その内側に赤や淡い青色の草花が規則正しく配されています。灰色の薄墨地が鮮やかな色絵を引き立て、繊細な装飾でありながら落ち着いた品格を感じさせます。草花と幾何学文様を組み合わせた更紗風の意匠も、大きな見どころと言えます。
十三代今泉今右衛門による薄墨技法の表現や、草花更紗文の意匠、展覧会出品・図録掲載という来歴、共箱、作品の状態などを総合的に評価し、現在の市場相場を踏まえた精一杯の査定額をご提示のうえ、ご売却いただきました。

