絵画買取の価格が上がる条件|サイズ・技法・モチーフの影響

2026.2.9

絵画を売却しようと考えたとき、多くの方が最初に気になるのは「どうすれば高く売れるのか」という点です。結論から言えば、絵画買取の価格は、単に「有名な作家かどうか」だけで決まりません。実務の査定では、作家評価を土台にしながらも、作品の条件や市場側の事情が重なって、最終的な価格が形成されます。とくに分かりやすく差が出やすいのが、サイズ、技法、そしてモチーフ(題材)の3つです。

ただし、ここで注意したいのは「この条件なら必ず上がる」という断定はできないということです。絵画は一点ものの側面が強く、同じ作家でも制作時期や出来、保存状態、来歴によって評価が変わります。そのうえで、相場の現場で“上がりやすい傾向”として理解しておくと、査定の見方が整理され、納得のいく判断がしやすくなります。


まず知っておきたい前提|価格は「総合評価」で決まる

絵画買取の価格は、作家、来歴、状態、市場の4要素をベースに総合判断されます。そのうえで、サイズ・技法・モチーフは「需要と再販性」に直結するため、査定額の出方に影響しやすい要素です。つまり、作品として優れているかどうかというより、「今の市場で求められやすい条件を満たしているか」という観点が強く働くのが現実です。


「価格が上がる」とはどういう状態か

価格が上がる、という言葉は人によって意味が違います。相場の文脈では、同じ作家・同程度の条件の作品群の中で、より良い条件が揃い、価格帯の上側に乗りやすい状態を指すことが多いです。逆に言えば、条件が悪いから価値がない、ということではありません。市場の条件が整うと評価されやすい、という理解が安全です。


サイズが査定額に与える影響|大きいほど高い、ではない

サイズは査定で必ず確認されるポイントですが、単純に「大きいほど高い」とは言えません。なぜなら、サイズが変わると、飾る場所、運搬、保管、売却先の幅が変わり、需要の層が大きく変動するからです。市場では、作品の魅力だけでなく「扱いやすさ」も重要な条件として評価されます。


飾りやすいサイズは需要が広い

一般的に需要が広いのは、住宅やオフィスの壁面に無理なく収まるサイズ感です。日本の住環境では、あまりに大きい作品は飾る場所が限られ、購入を検討する層が減る傾向があります。そのため、同一作家でも“飾りやすいサイズ”は流通性が高く、価格が安定しやすいことがあります。これは作品の優劣ではなく、買い手の現実的な選択に左右される部分です。


大型作品が強いケースもある

一方で、大型作品が高く評価されやすい作家も存在します。たとえば、もともと大画面で評価される作風の作家や、代表作が大作で知られる作家の場合、サイズが作品の魅力に直結するため、大型作品が価格を引き上げる要因になることがあります。重要なのは「その作家の市場において、評価されやすいサイズ帯がどこか」という点で、サイズだけを切り出して判断しないことです。


小品が評価されやすい作家もいる

小品だから安い、というのも誤解されがちです。作家によっては小品の完成度が高く、コレクションしやすいことから需要が強い場合があります。とくに初めて購入する層が入りやすい価格帯では、小品が安定的に動くこともあります。結果として、相場の中で小品が“堅い”評価になりやすいケースも見られます。


サイズと「額装」の関係

額装はサイズ感を大きく変えます。額込みの寸法が大きくなると、保管や搬出の負担が増え、取引条件に影響することがあります。反対に、作品と相性の良い額装で、状態が良く、見栄えが整っている場合は、評価の納得感を高めることがあります。ただし、額は高級であれば必ずプラスになるわけではなく、作品との相性や状態、流通性で判断されます。


技法が査定額に与える影響|同じ作家でも差が出る

技法は、作品の希少性、制作コスト、保存性、市場の嗜好に関係し、査定額の差につながりやすい要素です。同じ作家でも、油彩、デッサン、水彩、版画、ミクストメディアなどで評価が変わることは珍しくありません。


油彩は評価の基準になりやすい

一般論として、油彩は制作工程が重く、作家の主戦場になりやすいため、市場での評価基準になりやすい傾向があります。ただし、これは油彩なら必ず高いという意味ではなく、その作家の市場評価が油彩を中心に形成されている場合に当てはまりやすい話です。逆に、作家によっては水彩や素描が評価され、油彩よりも人気があるケースもあり得ます。


日本画は素材と付属品の影響が出やすい

日本画では、支持体(絹本・紙本)、表具や額装、共箱や箱書きなど、周辺情報の影響が大きくなることがあります。これらは作品の信頼性や保存性に関係し、査定の判断材料として重視されます。特に来歴が揃っていると、評価が安定しやすく、説明もしやすくなるため、結果的に価格の納得感が高まります。


版画は「エディション」で評価が変わる

版画は一点ものではないため、エディション(限定部数)と作品仕様が重要になります。一般に、部数が少ないもの、サイン入り、状態が良好なものは評価されやすい傾向があります。また、同じ図柄でも刷りの質や紙質、保存状態によって印象が変わるため、写真だけで判断しにくいこともあります。版画は情報が揃うほど査定の精度が上がりやすい分野です。


素描・デッサンの評価は「作家性」と「資料性」に左右される

素描やデッサンは、完成作品とは異なる評価軸で見られることが多く、作家性が強く出ているか、制作過程を示す資料性があるか、といった点が重視されます。作品の魅力が線や構成に凝縮されている場合、コレクターから支持されることもあり、作家によっては油彩以上に評価されることもあります。ここもまた、技法そのものの優劣ではなく、市場がどこに価値を見ているかが鍵になります。


現代アートは技法が多様で「説明可能性」が重要になる

現代アートはミクストメディアや立体、写真作品など技法が多様で、作品の背景情報が評価に影響しやすい分野です。証明書(COA)やギャラリー資料、展示歴などが揃っていると、作品の位置づけを説明しやすくなり、査定の納得感が上がります。技法が特殊なほど、情報が不足すると評価が慎重になりやすい点は理解しておくとよいでしょう。


モチーフ(題材)が査定額に与える影響|人気の偏りは確かにある

モチーフは好みの問題と思われがちですが、市場では一定の人気傾向が存在します。とくに一般層の需要が強い領域では、飾りやすさや空間との相性が重視され、題材によって購入意欲が変わることがあります。結果として、モチーフが流通性に影響し、査定額にも反映される場合があります。


飾りやすいモチーフは需要が安定しやすい

一般に、室内に飾りやすいとされる題材は、需要が安定しやすい傾向があります。具体的には、風景、静物、花、抽象などが挙げられることが多いですが、ここも作家によって事情は変わります。重要なのは「その作家の代表的なモチーフが何か」という点です。代表作に近い題材はコレクター需要が付きやすく、評価が安定しやすいことがあります。


人物画は評価が割れやすいことがある

人物画は作品として非常に魅力的ですが、市場では好みが分かれやすく、買い手が限定されることがあります。その結果、同じ作家でも人物画より風景画の方が動きやすい、というケースが生まれることがあります。ただし、人物画がその作家の代表作である場合や、出来が突出している場合は別で、評価が高くなることも当然あります。モチーフだけで判断しない姿勢が大切です。


抽象は「作家評価」と「時代性」が鍵になる

抽象作品は、作家の位置づけや時代性と強く結びつくことが多い分野です。抽象が評価の中心になっている作家の場合、抽象作品は市場でも正面から評価されます。一方で、作家の評価がまだ固まっていない場合や、抽象が主流でない市場では、説明が難しく評価が慎重になることもあります。抽象は好き嫌いの問題だけでなく、評価構造の違いが出やすい領域です。


モチーフは「シリーズ性」で評価が安定することがある

同じ題材を継続して描いたシリーズ作品や、代表的な連作に属する作品は、コレクターにとって分かりやすく、評価が安定することがあります。シリーズの中での位置づけが説明できると、作品の価値が理解されやすく、結果として価格の納得感にもつながります。


サイズ×技法×モチーフの「組み合わせ」が価格を押し上げる

実務の査定で強いのは、単独の要素ではなく組み合わせです。たとえば、評価の高い作家の代表的モチーフで、需要のあるサイズ帯で、保存状態が良好、といった条件が重なるほど、相場の中で上側の価格帯に乗りやすくなります。反対に、どこかに弱点がある場合は、全体として慎重な評価になりやすいことがあります。


売却前にできる「安全な準備」

査定額を上げたいと思ったときほど、危険な行動を取りがちです。基本は、作品に手を加えず、情報を整理して、相談の精度を上げることです。

■ 作品全体、サイン、裏面、気になる箇所の写真を揃える

■ 箱や証明書、図録など付属資料をまとめる

■ サイズの目安と技法を分かる範囲で記録する

■ 保管環境を整え、湿気と直射日光を避ける

この準備だけでも、査定の説明が具体的になり、納得感が高まりやすくなります。結果として、条件が整っている作品は適正に評価されやすくなります。


「上がる条件」は市場の言語で理解する

絵画買取の価格が上がる条件は、サイズ・技法・モチーフのどれか一つではなく、それらが市場需要と結びついたときに表れます。大切なのは、「作品の価値」を否定しないまま、「市場での評価がどう形成されるか」を理解することです。その視点が持てると、査定結果の受け止め方が変わり、後悔の少ない売却判断につながります。

もしご自身の作品がどの条件に当てはまり、どこが評価のポイントになるのか分からない場合は、無理に結論を出さず、写真と情報を揃えたうえで相談するのが安全です。相談は、売るためだけではなく、判断材料を整えるための有効な手段でもあります。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

無料査定フォーム
▶️ https://bkkc.art/audit-form/
LINE査定
▶️ https://page.line.me/cnw7339b?openQrModal=true

サインが読めない・箱書きがある―査定額に影響する情報の整理法

2026.2.5

絵画や美術品の査定相談を受けていると、「サインがあるけれど読めない」

「木箱に何か書いてあるが、意味が分からない」というケースは非常に多く見られます。

結論から言うと、サインや箱書きは、読めなくても価値がないわけではありません。むしろ、正しく整理し、適切に伝えることで、査定の精度や納得感が大きく変わる重要な情報です。

ここでは、サインや箱書きが査定にどう影響するのか、そして売却前にやっておくべき情報整理の考え方を詳しく解説します。


サインが読めない=評価できない、ではない

まず誤解されがちなのが、「サインが読めないと価値が下がるのでは?」

という不安です。

確かに、作家名が明確に特定できれば査定はスムーズになります。しかし、美術品の評価はサインだけで決まるものではありません。

査定では、以下のような要素を総合的に見ています。

■ 筆致・構図・色使いなど、作品そのものの特徴

■ 技法や画材、制作年代の推定

■ 市場における作風の位置づけ

■ 同作家・同系統作品の流通実績

そのため、サインが崩し字で読めない場合や、判別が難しい場合でも、作品自体から作家像を推定できるケースは多く存在します。

無理に自分で読もうとしたり、ネット検索で断定してしまうよりも、「読めないサインがある」という事実をそのまま伝えることが、結果的に正確な査定につながります。


サインの位置・書き方も重要な情報

サインがある場合は、読める・読めないに関わらず、次の点が重要です。

■ 作品表か裏か

■ 絵の具で描かれているか、鉛筆・ペンか

■ 漢字・ひらがな・ローマ字か

■ フルネームか、略号・号のみか

これらは、作家の制作時期や制作意図を判断する手がかりになります。

特に日本画・洋画問わず、時代によってサインの表記が変わる作家も多く、位置や書体だけで年代を推測できることもあります。


箱書きがある場合は「内容」より「存在」が重要

箱書き(共箱・合わせ箱など)がある場合、「何と書いてあるか分からないから意味がない」と思われがちですが、これは大きな誤解です。

箱書きは、以下の点で査定に影響します。

■ 作家本人が書いた可能性がある

■ 作品名・号数・制作背景が記されていることがある

■ 作品が丁寧に扱われてきた証拠になる

たとえ文字が読めなくても、箱がオリジナルで残っている事実自体が評価対象になります。

特に日本画や掛軸、工芸作品では、箱の有無によって査定額に差が出るケースも少なくありません。


自分で箱書きを消したり、書き直すのはNG

よくある失敗として、次のような行動があります。

■ 汚れているからと箱書きを拭いてしまう

■ 読めない文字をなぞって書き直す

■ 箱が古いから新しい箱に入れ替える

これらは、査定上マイナスになる可能性が高い行為です。

箱書きや箱の経年変化は、作品の履歴の一部です。

たとえ汚れや傷があっても、現状のまま保存することが最も価値を保つ方法です。


売却前に整理しておくとよい情報

サインや箱書きが読めない場合でも、次の情報があると査定がより正確になります。

■ いつ頃入手したか(購入・相続・贈答など)

■ 購入場所(画廊・百貨店・知人など)

■ 展覧会出品歴があるかどうか

■ 同時に入手した作品や資料の有無

これらは、作家特定や市場評価を補完する重要な手がかりになります。

完璧に揃っていなくても問題ありません。思い出せる範囲で十分です。


「分からない」は、正しい情報のひとつ

査定において最も大切なのは、分からないことを、分からないまま伝えることです。

■ サインが読めない

■ 箱書きの意味が分からない

■ 作家名に確信が持てない

これらは決してマイナス情報ではなく、専門家が検証すべき前提条件です。

自己判断で断定せず、現状をそのまま共有することで、後悔のない査定・売却につながります。


情報整理は「正確さ」より「誠実さ」

サインや箱書きは、美術品の価値を裏付ける大切な要素です。

しかし、読めないからといって価値が下がるわけではありません。

大切なのは、手を加えず、分かる範囲の情報を丁寧に整理し、正直に伝えること。

それが、査定額だけでなく、「この売却でよかった」と思える納得感を生み出します。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

無料査定フォーム
▶️ https://bkkc.art/audit-form/
LINE査定
▶️ https://page.line.me/cnw7339b?openQrModal=true

絵画買取でよくある失敗7選|安く売ってしまう人の共通点

2026.1.30

絵画を売却したあと、

「もっとちゃんと調べておけばよかった」

「急いで決めてしまった」

と感じる方は、決して少なくありません。

多くの場合、後悔の原因は絵画の価値を知らなかったことではなく、判断の過程で起きた小さな見落としにあります。

ここでは、実際によく見られる「安く売ってしまう人に共通する7つの失敗」を整理し、同じ後悔を繰り返さないための考え方をお伝えします。


失敗①|「古い=価値がない」と決めつけてしまう

片付けや整理の場面で多いのが、見た目の印象だけで価値を判断してしまうケースです。

■ 色あせているから安いはず

■ 古い額に入っているから価値が低い

■ 昔の家にあったから高くない

こうした判断は、必ずしも正しくありません。

古いこと自体が評価につながる作品も多く、見た目だけで結論を出してしまうと、本来の評価機会を逃してしまいます。


失敗②|自己判断で掃除や修復をしてしまう

善意から行った行動が、結果的に評価を下げてしまう例も少なくありません。

■ 表面の汚れを拭き取る

■ 剥がれそうな部分を補修する

■ ガラスや額を交換する

こうした行為は、オリジナルの状態を損なったと判断される可能性があります。

状態が気になる場合ほど、何もせず、そのまま相談する方が安全です。


失敗③|価格だけで即決してしまう

提示された金額だけを見て、十分な説明を受けないまま売却を決めてしまうと、

■ なぜその価格なのか分からない

■ 他の選択肢があったのではと後悔する

といった気持ちが残りやすくなります。

重要なのは、価格の背景にある理由を理解することです。


失敗④|比較の仕方を間違えてしまう

相見積もり自体は悪いことではありませんが、比較の軸が「金額だけ」になってしまうと注意が必要です。

■ 説明がほとんどない

■ 判断を急かされる

■ 質問しづらい雰囲気

こうした状況では、たとえ金額が高くても、後悔につながる可能性があります。


失敗⑤|売る目的を整理しないまま進める

売却の目的が曖昧なままだと、判断がぶれやすくなります。

■ 早く現金化したいのか

■ 納得感を重視したいのか

■ 家族との合意が必要なのか

目的が整理されていないと、「結果として何を優先したのか分からない」という後悔につながりがちです。


失敗⑥|「今しかない」と思い込んでしまう

「今売らないと価値が下がるのでは」と不安になり、十分に考えず決断してしまうケースも見られます。

しかし、絵画の価値は、短期間で急激にゼロになるものではありません。

状態や市場を確認したうえで、売却時期を検討する余地はあります。


失敗⑦|相談すること自体をためらってしまう

最後に多いのが、

「価値がなかったら恥ずかしい」

「相談するほどのものではない」

と感じて、何もせずに終わってしまうケースです。

■ 判断材料がないまま処分してしまう

■ 後から価値を知って後悔する

こうした失敗は、一度相談していれば防げた可能性が高いものです。


安く売ってしまう人に共通する考え方

ここまでの失敗例を振り返ると、共通しているのは次の点です。

■ 判断を急いでしまう

■ 情報を整理する前に結論を出す

■ 一人で抱え込んでしまう

絵画売却は、知識よりも「進め方」が結果を左右します。


失敗を知ることが、後悔を防ぐ近道になる

絵画買取で後悔しないためには、

■ 見た目や印象だけで判断しない

■ 自己判断で手を加えない

■ 価格の理由を理解する

■ 判断を急がない

この基本を押さえるだけで、売却の満足度は大きく変わります。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

無料査定フォーム
▶️ https://bkkc.art/audit-form/
LINE査定
▶️ https://page.line.me/cnw7339b?openQrModal=true

 

作品を掃除していい?やってはいけない手入れと保管のコツ

2026.1.29

絵画を売却しようと考えたとき、多くの方が最初に悩むのが「少し汚れているけれど、掃除した方がいいのだろうか?」という点です。

結論からお伝えすると、自己判断で掃除や手入れを行うことは、基本的におすすめできません。

善意で行った行動が、結果として作品の価値を下げてしまうケースは、実務の現場でも少なくありません。


なぜ「掃除しない方がよい」のか

絵画は、家具や日用品とは異なり、表面そのものが価値の一部になっています。

■ 絵具の層

■ 画面の質感

■ 経年変化を含めたオリジナル性

これらは非常に繊細で、一度手を加えると元に戻すことができません。

そのため、「きれいにしたい」という気持ちが、逆に評価を下げる原因になることがあります。


やってはいけない手入れ①|表面を拭く

最も多いNG行動が、布やティッシュで表面を拭いてしまうことです。

■ 乾いた布で軽く拭く

■ ティッシュやキッチンペーパーを使う

■ ほこりを払うつもりで触る

これらの行為でも、絵具の剥落や表面の摩耗が起きる可能性があります。

特に油彩や日本画は、見た目以上にデリケートです。


やってはいけない手入れ②|洗剤・アルコールを使う

汚れが気になる場合に、洗剤やアルコールを使ってしまう例も見られます。

■ アルコールシートで拭く

■ ガラスクリーナーを使う

■ 水拭き・濡れ布巾で拭く

これらは、変色・溶解・表面破壊を引き起こす可能性があり、査定上は大きなマイナス評価につながります。


やってはいけない手入れ③|破損部分を自己修復する

破れや剥がれを見つけた際に、つい補修してしまうこともあります。

■ テープで留める

■ 接着剤を使う

■ 裏から紙を貼る

これらはすべて、不適切な修復跡として扱われる可能性が高く、修復前より評価が下がるケースもあります。


額やガラスの扱いにも注意が必要

作品そのものだけでなく、額装の扱いにも注意が必要です。

■ 額から無理に外す

■ ガラスを交換する

■ 留め具を外してしまう

額は、作品の来歴や展示状況を示す要素になることもあり、現状のまま保つことが基本です。


掃除の代わりに「やってよいこと」

では、何もしなくてよいのかというと、そうではありません。

■ 触らずに状態を確認する

■ ほこりが付かない場所に移動する

■ 直射日光や湿気を避ける

これらは、価値を守るための行動として有効です。


絵画の保管で気をつけたいポイント

売却まで時間がある場合は、保管環境を整えることが重要です。

■ 直射日光が当たらない場所

■ 湿気の少ない環境

■ 温度変化の少ない部屋

とくに、押し入れ・床下・窓際などは、カビや劣化の原因になりやすいため注意が必要です。


立て掛け・重ね置きは慎重に

一時的な保管であっても、

■ 壁に直接立て掛ける

■ 複数枚を重ねる

場合は、倒れや圧迫による破損リスクがあります。

クッション材を挟む、安定した場所に置くなど、物理的なダメージを防ぐ工夫が必要です。


不安があるときは「触らず相談する」

状態や扱いに不安がある場合は、何もせずに相談するのが最も安全です。

■ この汚れは問題ないのか

■ このまま保管して大丈夫か

■ 早めに対応した方がよいか

こうした判断は、専門家の視点を入れることで、後悔のリスクを大きく減らすことができます。


手を加えないことが、最良の手入れになる

絵画に関しては、

■ 自己判断で掃除しない

■ 洗剤・アルコールを使わない

■ 修復しない

■ 環境だけ整える

これが、価値を守るための基本姿勢です。

「きれいにしたい」と思ったときほど、一度立ち止まることが、結果的に最も良い選択になることがあります。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

無料査定フォーム
▶️ https://bkkc.art/audit-form/
LINE査定
▶️ https://page.line.me/cnw7339b?openQrModal=true

 

 

絵画を売る前に確認すべき10のこと

2026.1.29

絵画の売却で後悔が起きやすいのは、「急いで決めた」「情報が揃っていなかった」「比較の観点がズレていた」の3つが重なった時です。

ここでは、買取相談でも特に重要になる10項目を、チェックリスト形式で整理します。1つずつ確認すれば、査定の精度と納得感が大きく上がります。


1. 作品の「作者情報」を整理する(分からなくてもOK)

まずは、分かる範囲で構いません。作者名が曖昧でも、手がかりがあれば評価の糸口になります。

■署名(サイン)・落款の有無

■作品名、制作年(分かれば)

■購入先(画廊、百貨店、美術展、作家本人など)

■受け取った経緯(相続、譲渡、贈答 など)

ポイント:分からない部分は「不明」として大丈夫です。推測で埋めるより、正直に伝えた方が査定が正確になります。


2. 来歴(プロヴナンス)につながる資料を探す

「どこから来た作品か」を示せると、信用性が上がり、評価が安定しやすくなります。

■購入時の領収書、請求書、納品書

■展覧会図録、個展DM、カタログ

■画廊の証明書、作品証明書(COA)

■過去の鑑定書・登録書類(作品による)

注意:証明書が無いからダメ、ではありません。ある場合に“プラス材料”になりやすい、という位置づけです。


3. 付属品(共箱・黄袋・額・シール類)を揃える

特に日本画・掛軸・茶道具周辺では付属品が評価に影響することがあります。絵画でも同様に、関連物が“作品情報”になります。

■共箱、箱書き、黄袋(ある場合)

■額装の有無(額も含めて評価になるケースあり)

■裏板・ラベル・シール(展覧会・画廊ラベル等)

ポイント:額は「高級=必ずプラス」ではなく、作品との相性や状態で評価が変わります。無理に手を加えないのが安全です。


4. 状態チェックは「修復しない」が基本

売る前に綺麗にしたくなるのですが、自己判断のクリーニングや補修はリスクがあります。

確認したい代表ポイント

■シミ、ヤケ(変色)、カビ

■剥落、ひび割れ、絵具の浮き

■破れ、折れ、たわみ

■額の傷、ガラスの割れ、留め具の不具合

NG例:アルコール・洗剤で拭く/表面を強く擦る/テープで補修する

→ 表面を傷めると、取り返しがつかないことがあります。


5. 「サイズ」と「技法」を把握する(ざっくりでOK)

査定時には、サイズ・技法が分かると話が早くなります。厳密でなくても、目安で十分です。

■サイズ(縦×横、額込み/作品のみ)

■技法:油彩、水彩、日本画、版画、アクリル、ミクストメディア等

■支持体:キャンバス、紙、板、絹本 など

ポイント:版画は「エディション番号(例:12/100)」や「直筆サイン」の有無が重要になることがあります。


6. 「保管・搬出の動線」を先に考える

売却の失敗は価格だけでなく、「運び出しの事故」で起きることもあります。

大きい作品ほど先に確認が必要です。

■玄関・廊下・階段・エレベーターを通るか

■額が大きい、ガラスが重い、立体的で壊れやすい など

■梱包材が必要か(角当て、エアキャップ、箱)

ポイント:搬出に不安がある場合は、出張査定の段階で相談しておくと安全です。


7. 「売る目的」と「譲れない条件」を決める

査定額だけで判断するとブレやすいので、先に自分側の軸を決めておくと後悔が減ります。

例)

■早く現金化したい(スピード重視)

■できるだけ高く(比較・タイミング重視)

■家族の合意が必要(説明の材料重視)

■まとめて整理したい(手間削減重視)

ポイント:「いつまでに」「最低限の希望」「手放す優先順位」をメモしておくと、相談がスムーズです。


8. 比較するなら「価格以外」の比較軸を持つ

相見積もり自体は悪いことではありません。ただし、比較の観点が価格だけだと、トラブルや不満につながることがあります。

チェックしたい比較軸

■査定根拠の説明があるか(市場・状態・作家評価など)

■連絡の速さ、言葉遣い、対応の丁寧さ

■出張/宅配の手順が明確か、費用負担が明確か

■キャンセル時の扱いが分かりやすいか

■個人情報・機密の扱い(法人・相続案件は特に)


9. 「写真」を適切に撮る(LINE査定・事前相談の精度が上がる)

写真が揃うと、事前の見立てが正確になりやすく、やり取りの回数も減ります。

おすすめの撮影セット

■作品全体(正面)

■サイン/落款のアップ

■作品裏面(ラベル・書き込み・シール)

■角・傷・シミなど気になる部分

■額の全体と角(必要に応じて)

■付属品(箱書き、証明書、図録など)

コツ:反射を避けるため、斜めから1枚撮る/自然光で影を減らす、が有効です。


10. 税金・名義・相続の論点を“早めに”整理する

ここは誤解が多いポイントです。売却益が出る場合、状況によっては税務上の確認が必要になることがあります(すべての売却で必ず発生する、という意味ではありません)。

整理しておくと安心なこと

■誰の名義の財産として扱うか(相続・共有など)

■取得経緯(購入・贈与・相続)

■取得価格や資料の有無(分からなければその旨でOK)

■法人の場合:社内稟議・資産台帳・監査対応の有無

大事:税務判断は個別事情で変わります。不安がある場合は税理士等の専門家に確認する前提で、「事実関係」をメモしておくのが最も安全です。


まとめ|この10項目だけ押さえれば、後悔は大きく減ります

最後に、最短の動き方を整理します。

■まずは ①作者情報 → ②資料 → ③付属品 → ④状態 を確認

■次に ⑥搬出動線⑦目的 を決める

■⑨写真 を揃えて相談(LINE査定など)

■必要なら ⑧比較、そして ⑩相続/法人/税務 の論点確認


無料査定に進む前の「超短縮チェック」(コピペ用)

■作者/購入経緯:____

■付属品:箱(有/無)証明書(有/無)図録(有/無)

■状態:気になる点(____)

■サイズ/技法:____

■写真:全体/サイン/裏面/傷

■希望:早さ or 価格 or 手間削減(優先:____)


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

無料査定フォーム
▶️ https://bkkc.art/audit-form/
LINE査定
▶️ https://page.line.me/cnw7339b?openQrModal=true

 

初めての美術品買取|査定の流れ・必要なもの・よくある質問まとめ

2026.1.27

美術品を売却するのは、多くの方にとって初めての経験です。

「何から始めればいいのか分からない」「失礼にならないか不安」

そう感じるのは、決して珍しいことではありません。

このページでは、初めて美術品買取を検討する方に向けて、

■査定の基本的な流れ

■事前に準備しておくと安心なもの

■実際によくある質問とその考え方

を、順を追って分かりやすくまとめます。


美術品買取とはどんなものか

美術品買取とは、絵画・掛軸・骨董品・工芸品・現代アートなどを対象に、市場価値や状態を踏まえて価格を評価し、売却することを指します。

重要なのは、「作品の価値=必ず高額」という単純な話ではなく、需要・状態・流通性を含めた総合判断になる点です。


美術品査定の基本的な流れ

初めての方でも安心できるよう、一般的な流れを整理します。


1. 相談・問い合わせ

まずは、電話・メール・LINE査定などで相談します。

この段階で伝えると良い情報

■分かる範囲のジャンル(絵画、骨董、現代アートなど)

■点数の目安

■サイズが大きいかどうか

■出張・宅配の希望有無

この時点で売却を決めている必要はありません。


2. 事前確認・簡易査定

写真や簡単な情報をもとに、

市場性やおおよその評価方向性を確認します。

■売却可能かどうか

■出張・宅配どちらが適しているか

■追加で必要な情報

を整理する段階です。


3. 実査定(出張・宅配など)

実物を確認し、以下を総合的に評価します。

■作家・制作背景

■技法・素材

■保存状態

■市場動向・需要

その場で説明を受けながら進むため、不明点は遠慮なく確認できます。


4. 査定結果の説明・検討

提示された査定額について、

■なぜその価格になるのか

■プラス・マイナス要因

■今回は見送る選択肢があるか

を確認し、納得できた場合にのみ売却へ進みます。


5. 成約・お支払い

条件に合意すれば成約となり、現金・振込など、事前に案内された方法で支払いが行われます。無理に即決する必要はありません。


事前に準備しておくと安心なもの

すべて揃っていなくても問題ありませんが、あると査定がスムーズです。


分かる範囲の作品情報

■作者名(不明でも可)

■購入先・入手経緯

■制作年代の目安


付属品・資料

■箱・黄袋・額

■証明書・領収書

■展覧会図録・DM

※無い場合でも、マイナス評価になるとは限りません。


写真(事前相談用)

■作品全体

■サイン・落款

■裏面やラベル

■気になる傷や汚れ


よくある質問(FAQ)

初めての方から特に多い質問をまとめます。


査定だけでも大丈夫ですか?

はい。査定・相談のみでも問題ありません。

売却を前提としない相談も一般的です。


価値があるか分からない物でも相談できますか?

可能です。判断が難しい物ほど、専門家に確認する意味があります。


汚れや傷があっても売れますか?

状態によりますが、傷があっても評価対象になる作品は多くあります。

自己判断で手を加えず、そのまま相談するのが安全です。


相続や整理途中でも相談できますか?

問題ありません。点数が多い場合や判断がつかない場合こそ、早めの相談がおすすめです。


流れを知ることが、安心につながる

初めての美術品買取で大切なのは、

  • 事前に全てを揃えようとしないこと

  • 分からない点を正直に伝えること

  • 納得してから判断すること

です。

査定の流れを理解しておくだけで、不安や迷いは大きく減ります。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

無料査定フォーム
▶️ https://bkkc.art/audit-form/
LINE査定
▶️ https://page.line.me/cnw7339b?openQrModal=true

 

片付け・遺品整理で出てきた絵画

2026.1.22

片付けや遺品整理を進めている中で、思いがけず絵画が出てくることは珍しくありません。

■ 押し入れの奥に保管されていた

■ 実家の応接間や床の間に掛けられていた

■ 箱に入ったまま長年動かしていなかった

こうした場面では、「価値があるのか分からない」「どう扱えばいいのか判断できない」と戸惑われる方が多くいらっしゃいます。

このページでは、片付け・遺品整理の最中に絵画が見つかった場合に、まずやるべきことと、後悔につながりやすいNG行動を、順を追って整理します。


まず知っておきたい大前提

最初にお伝えしたいのは、その場で結論を出す必要はないということです。

整理の途中は、気持ちも時間も余裕がない状態になりがちです。

そんな中で判断を急ぐと、「あとから知っていれば違う選択ができた」という後悔につながることがあります。


まずやるべきこと①|現状をそのまま確認する

最初に行うべきなのは、絵画の状態を“手を加えずに”確認することです。

■ 額から外さず、現状のまま見る

■ 表面・裏面に大きな破損がないか確認する

■ 箱や付属品が一緒に保管されていないか探す

この段階では、「汚れている」「古そう」といった印象で判断する必要はありません。あくまで現状把握に留めることが大切です。


まずやるべきこと②|分かる情報だけを整理する

次に、分かる範囲で構いませんので、作品に関する情報を整理します。

■ 作者名が書かれていないか

■ 箱書きやラベルが付いていないか

■ 購入や入手の経緯について家族から聞けることはないか

重要なのは、分からないことを無理に推測しないことです。

「たぶん有名作家」「昔高かったはず」といった記憶は、そのまま“不確かな情報”として伝えた方が、結果的に正確な判断につながります。


まずやるべきこと③|保管環境を一時的に整える

すぐに売却や相談をしない場合でも、保管環境には注意が必要です。

■ 直射日光を避ける

■ 湿気の多い場所から移動する

■ 立て掛ける場合は倒れないよう配慮する

とくに、カビ・シミ・反りといった劣化は、時間とともに進行することがあるため、一時的でも良いので環境を整えておくと安心です。


まずやるべきこと④|「相談」という選択肢を持つ

この段階で、「売る・売らない」を決める必要はありません。

■ 価値があるのか知りたい

■ 処分してよいものか判断したい

■ 家族で相談する材料がほしい

こうした目的での相談は、ごく一般的です。

相談=即売却ではないという点を、改めて意識しておくことが重要です。


やってはいけないNG行動①|自己判断で処分する

遺品整理の現場で、最も多い後悔がこれです。

■ 「古いから価値はない」と決めつける

■ リサイクルや廃棄に出してしまう

■ まとめて処分してしまう

一度処分してしまうと、後から確認することはできません。

判断に迷う場合は、一度立ち止まることが何より重要です。


やってはいけないNG行動②|掃除・修復をしてしまう

善意で行った行動が、結果的に評価を下げてしまうケースもあります。

■ 表面を強く拭く

■ 洗剤やアルコールを使う

■ 破れや剥がれをテープで補修する

こうした行為は、オリジナルの状態を損なう可能性があり、査定上マイナスに働くことがあります。


やってはいけないNG行動③|急いで売却を決める

整理を早く終えたい気持ちから、十分な説明を受けないまま売却してしまうと、

■ なぜその価格なのか分からない

■ 本当に妥当だったのか不安が残る

といった後悔につながりやすくなります。

価格だけでなく、説明の内容や納得感も重要な判断材料です。


遺品整理と絵画売却で大切な考え方

遺品として出てきた絵画には、

■ 金銭的価値

■ 文化的価値

■ 思い出としての価値

が混在していることが多く、単純な「高い・安い」だけでは割り切れません。

だからこそ、一度状況を整理し、冷静に判断する時間を持つことが、

結果的に後悔の少ない選択につながります。


判断を急がないことが、最善の対応になる

片付け・遺品整理で絵画が出てきたときは、

■ そのままの状態を確認する

■ 分かる情報だけを整理する

■ 無理に結論を出さない

■ 処分や修復をしない

この4点を意識するだけで、判断の選択肢は大きく広がります。


絵画・美術品査定のご相談

美術品・絵画買取センター内です

無料査定フォーム
▶️ https://bkkc.art/audit-form/
LINE査定
▶️ https://page.line.me/cnw7339b?openQrModal=true

 

絵画買取・美術品買取の見えづらい点、分かりづらい点について

2019.1.18

今回は、絵画の買取、美術品の買取についてのよくある疑問や不安に思われることについて少々触れたいとおもいます。

そもそも、今回の記事を書くきっかけとなったのは、私の知人から「今は色んなものを買取できる会社があって便利になったけど、絵とか美術品ってよく分からない世界だし不安だよね~」という些細な会話の中から、少しでもお役に立てる情報が提供できれば、と思った次第です。

ブランド、金、家電、本、着物など今や買取会社さんのCMを見ない日はないと言っても過言ではないほど、買取ビジネスも盛んです。
超高齢化社会になる日本も、不要なものを現金化する傾向は今後も増えていくと予測されます。
(フリマアプリ等の躍進により、リユース業界の市場規模はなんと2兆円以上!と言われています)

その中でも、特に絵画や美術品、骨董品は一般のお客様には分かりづらい・見えづらいところが多いのではないでしょうか。

 

なぜ、絵画や美術品が分かりづらいかというと…

1.ネットで調べても買取相場が分からない

2.有名な(高い)作家でも、作品や状態によって値段が全く違う

3.買取会社によって、買取査定額が違う

というのが主な理由でしょうか。

 

それぞれ紐解いてみたいと思います。


 

1.ネットで調べても買取相場が分からない

今は本当に便利な時代になりましたので、ネットで調べればたいていのことは分かりますが、絵画や美術品の相場についてはそもそもの定価が分かりづらいため、手持ちの作品についても相場がなかなか見えてこないところがあります。
ネットオークションでどれくらいの価格で落札されたか等は把握できますが、実際の相場とは違うことも多く、高く買いたい人がいれば極端に高い価格で落札されていることもあるので、本当の相場が見えづらいのが実情です。

2.有名な(高い)作家でも、作品によって値段が全く違う

絵画を例にしますと、有名な画家でも、描いているモチーフ、サイズ、技法(油彩・水彩・デッサン・版画等)、制作年代によって全く評価が変わります。
これは骨董品などの作家にも当てはまります。
古い時代のものになると、たとえ良い作品でも状態が悪ければそれだけで価値が下がり、中には修復が必要になるものもあるため、評価額は下がります。

3.買取会社によって、買取査定額が違う

絵画や美術品の買取を謳う会社も数多く存在します。
それぞれ得意分野、鑑定・査定できる範囲に違いがあるため、作品やお品物によっては買取査定額に大きく開きがあることは事実です。
買取会社が持つ販売先(出口)を多く持っているところが、比較的高く買い取りすることが可能と言えます。

 

では、どこを基準に査定をお願いすれば良いでしょうか?


 

★それぞれの分野で専門の鑑定士が在籍している会社

絵画・美術品・骨董品の知識は、一朝一夕で習得できるものではありません。
実際に品物を見て判断ができる経験豊富な鑑定士が在籍する会社にお願いしたほうが良いでしょう。
お客様のお宅でネットを見て相場を調べるところは論外と言えます。

★査定した金額で買い取る会社

ネット経由でメールやLINEなど、比較的簡単に査定ができるようになりましたが、最初に査定した値段から理由をつけて実際の買取額を下げるところも多く見られます。
下げる理由は一般のお客様には分からないような作品の状態など、非常に見えづらくしている部分もありますので、下がる場合には誰でも納得できるきちんとした説明をしてもらいましょう。
理由がない限り、最初に査定した金額と実際の買取額を変えない会社にお願いしたほうが良いでしょう。

★作品を大切に扱ってくれる会社

絵画や美術品は消耗品と違い、作品の持つ魅力や作家の思いに惚れて購入されていることが大半です。
単なる利益を生み出すもの、金儲けだけで商売している会社は作品の扱いも雑です。
美術品は文化を繋ぐものであり、次のお客様に楽しんでもらいたい、という思いで扱ってくれる会社に売却することをお勧めします。


 

上記の3点については、ネット検索などで査定依頼した際には簡単には分からないと思いますが、ホームページをよく見て、お客様のほうから分からないことや疑問に思うことは何でも率直にお聞きしてみてください。

その上で面倒くさそうに対応する会社や、回答をはぐらかすようなところには大切な作品を売却することはやめたほうが良いでしょう。

以上、まとめてみましたが、当社ではなるべくお客様の思いやご希望に添えるよう、努力しております。
査定やお値段についてだけではなく、お手持ちの美術品や相続など、疑問に思うことやお困りのことについて、いつでもお問い合わせくださいませ。

 

今年もお客様とのご縁と出会いを大切にして、日々丁寧に精進していきたいと思う平成最後の1月でした。