インテリアアート

インテリアアートとは、自宅やオフィス、店舗などの室内を装飾するために飾るアート作品のことです。特に版画やポスターなどの絵画のことを指す傾向にあります。南国の海やヨーロッパ風の街並みなどを描いている作品が多いのが特徴。美術に関する特別な知識がなくても、直感的に見るだけで鑑賞を楽しめます。代表的な作家は、ヒロ・ヤマガタやクリスチャン・ラッセンです。1980年代以降、一度にたくさん印刷できて手軽に入手できる絵画作品として広く大衆に親しまれています。

インテリアアートの魅力は、部屋に「色彩」や「動き」を加えられるところです。椅子とテーブルを置いた簡素な部屋でも、絵画を1枚飾るだけで洗練された空間を創り出せます。作品の配置方法も様々。ソファやベッドなどの大型家具の上に大きな作品を壁に掛けたり、廊下に小さな作品を並べてギャラリー風にしたりできます。複数枚持っておくと、季節や行事に合わせて作品をかけ替えることも可能です。

インテリアアートは美術作品のジャンルではなく、現在も制作販売されているインテリア雑貨のカテゴリとして扱われるケースもあります。これは印刷技術や通信技術の発展により、芸術家以外のデザイナーや個人も手軽にインテリアアートを制作できるようになったためです。有名な芸術家の作品はアートギャラリーや美術商への問い合わせが必要ですが、基本的にはインテリア用品店でも入手できます。販売員と相談しながら探すのはもちろん、自分の好みや直感で作品を決めることも、インテリアアートの選び方の1つです。