モダニズムとは、19世紀末から20世紀半ばにかけて、ヨーロッパを中心に起こった文化的・芸術的な運動のことです。産業革命以降の劇的な社会の変化に合わせ、これまでの伝統や過去の様式を打ち破り、現代(モダン)にふさわしい新しい価値観を確立することを目的としていました。
19世紀後半、産業革命により科学技術が飛躍的に発展し、都市化が急速に進みました。しかし、芸術や建築の分野では依然として過去の古典的な装飾を重んじる習慣が残っており、社会との乖離が発生していました。こうした中、「新しい時代には新しい表現が必要だ」という機運が高まって誕生したのがモダニズムです。
しかし、20世紀後半はモダニズムが追求した「合理性」や「機能主義」が、どこを切っても同じような画一的な風景を生んでしまったという批判が起こるようになります。この批判をうけて、1970年代頃から多様性や装飾性を再評価する「ポストモダニズム」へと移行していきました。
芸術分野のモダニズムでは、目に見える世界を正確に描く写実主義から離れ、作家本人の内面や、対象物の色・形が持つエネルギーを表現するようになりました。新しい絵画ムーブメントとして、印象派、フォービズム、シュルレアリスム、ポップアートなど、さまざまな運動が起こっています。
モダニズムが流行した時代の代表的な絵画作品は、パブロ・ピカソが制作した『アビニヨンの娘たち』です。複数の角度から一つの対象を描く「キュビスム」により、伝統的な美の基準に一石を投じました。

