ロールセリニャックとは、フランスの陶磁器メーカーのことです。フランスの陶磁器の名産地である、リモージュという場所で1919年に創業しました。手作業での絵付けの美しさに定評があり、フランス政府から無形文化財企業の印「EPVラベル」を授与されたり、エルメスの食器の絵付けを手掛けたりもしています。
ロールセリニャックの特徴は、フランス政府や高級ブランドから認められている絵付けの技術のほかに、24金を使用していることも挙げられます。24金は純度99.9%と金のなかでも特に純度が高く、華やかな金彩で縁取られたカップやプレートは高級感があります。
24金で彩色を施した箇所を立体的に表現するレリーフ技法も用いており、食器に奥行きが加わってより華やかに見えるのも特徴です。金のレリーフ加工はロールセリニャックの創業者Jean Laratが開発した技術で、希少性の高さも魅力のひとつ。現在は技術力の高さを活かし、食器だけでなくジュエリーやフィギュリンなど、幅広い分野の作品を制作しています。アメリカや日本といった海外にも輸出しており、世界的な人気を集めています。
ロールセリニャックでは、草花をあしらった製品が多く登場しています。カラフルな花とピンクのリボンが印象的な「マリー・アントワネット・コレクション」や、月桂樹の葉と蜂を描いた「エンパイヤ・コレクション」などはその代表例です。各コレクションの製品には、絵付けの証明として、裏面に製品番号や職人のサインが施されています。