「浮世絵」

2022.1.1

浮世絵という呼び名は絵とともに生まれた造語で、浮世の絵という意味です。
「浮世」は過去でも未来でもない「現在」のこと。
浮世絵は江戸時代に発達した風俗画の様式で、江戸を中心に発達したため、江戸絵とも呼ばれています。浮世絵の様式は大和絵(やまとえ)が元になっています。
大和絵の流れをくむ伝統的な日本画に対して、風俗を題材に描いているのが浮世絵の大きな特徴です。
浮世絵は値段が安くて庶民が購入しやすいように木版画で制作されましたが、浮世絵師たちの中には肉筆画専門の浮世絵師もいました。

浮世絵の歴史は、三期(初期、中期、後期)に分けられます。

浮世絵初期

初期の浮世絵は単色刷り(墨摺)でした。色付けには絵筆を使っていました。後に多色刷りが考案されたことで、色彩豊かな浮世絵も描かれ初めました。
この多色刷りの浮世絵を、単色刷りの浮世絵と区別して、錦絵(にしきえ)と呼びます。

浮世絵中期

中期は美人画や役者絵が人気を集めました。代表する浮世絵師は、東洲斎写楽、歌川国政、喜多川歌麿等。

浮世絵後期

後期は「名所絵」「武者絵」等、庶民の期待に応える作品が次々と制作されました。日本の浮世絵はフランスに渡り、後に「印象派」の画家たちに大きな影響を与えることになります。

代表する浮世絵師

葛飾北斎、東洲斎写楽、喜多川歌麿、歌川広重、歌川国芳、歌川豊国、歌川国政、歌川国貞、渓斎英泉、月岡芳年、河鍋暁斎、川瀬巴水、伊東深水等