オークション

オークションとは、多くの買い手に次々と値段をつけさせ、最も高い金額を提示した人に商品や作品を売る方法のことです。美術品や骨董品だけでなく、生鮮食品・家畜・中古自動車などさまざまな分野の取引方法として使われています。売り手と買い手の都合で値段が動くのが特徴。値段をつけるのが難しい貴重品の販売形態としても広く定着しています。

美術品や骨董品のオークションの流れは、競売人が販売価格を提示するところから始まります。競売人が示した価格に納得できれば入札し、ほかに希望者がいない場合はそのまま落札することが可能です。もし自分以外にも入札した人がいれば、入札した人同士で希望購入価格を提示し合い、最後まで残った1人が作品を入手できます。提示する金額の上限や、入札を諦めるタイミングを自分のなかであらかじめ決めておくことが大切です。

オークションで入札する作品や、提示する金額を決めるのに役立つのが、下見会(プレビュー)です。一般的にオークションの開催日の3~4日前から実施しており、出品予定の作品を間近で見られます。自分が入札したい作品を選定したり、作品の状態を確認したりして金額の上限を決めておくことがオークションを成功させるコツです。

遠方に住んでいるなどして、下見会へ行くのが難しいときは、オークションカタログを取り寄せたり、オークションを主催する団体のWebサイトで出品予定作品を確認したりすることが可能です。近年は、オークション当日に会場へ行けない人に向けて、電話・FAX・インターネットを介した「代理入札」を実施している団体もあります。