カール・ティーメ

カール・ティーメとは、ドイツの陶磁器工房のことです。創設者である、カール=ヨハン・ゴットロープ・ティーメの名前がそのままブランド名になりました。1864年に、創業者がドイツのドレスデン市内に、アンティークショップと絵付けのスタジオを開いたのが始まりとされています。

開業当初のカール・ティーメは、白磁を他の工房から買い取り、装飾のみ行っていました。自分の工房で白磁の製造を開始したのは、1872年にポチャッペルという街に工場を設立してからです。1874年には、娘婿で花飾りのモデラーとして活躍していたカール・オーギュスト・クンツが加わり、カール・ティーメで作られる陶磁器の芸術性が飛躍的に向上しました。

その後、第二次世界大戦が勃発したり、1972年に東ドイツ政府によって国有化されたりと、さまざまな苦難が続きました。民営化を果たしたのは1991年で、現在も伝統技術を継承しながら陶磁器を生産しています。バックスタンプは、青い王冠の下に「Dresden」もしくは「SP Dresden」という文字を記しているのが一般的です。

カール・ティーメの陶磁器の特徴は、花をモチーフにした装飾を施しているところです。花びら1枚1枚を作って立体的は花を貼り付ける装飾は、カール・オーギュスト・クンツが確立したもので、カール・ティーメの象徴のようになっています。繊細な草花を手書きで描いているところや、籠の目のような細かい透かし彫りを施しているのも、カール・ティーメの特色です。