ゲーベル

ゲーベルとは、ドイツの高級陶磁器ブランドのことです。1871年に、ドイツ中央部にあるテューリンゲンのオーバーグライスバッハで創業しました。創業者はフランツ・ゲーベルと、その息子のオイゲン・ゲーベルです。現在も生産を続けており、新しいデザインを開発したり、コラボしたりしながらさまざまな製品を発表しています。

ゲーベルを代表する製品は、「フンメル人形」という陶磁器でできた人形です。フンメル人形はドイツの修道女マリア・イノセンティア・フンメルの絵を元に、1935年に製造を開始しました。マリア・イノセンティア・フンメルは、芸術学校を卒業しており、絵を得意としていた人物です。

修道会の収益のために子どもたちの絵を描いたポストカードを販売していたところ、表情の豊かさやかわいらしさがフランツ・ゲーベルの目に留まり、フンメル人形の製造に至ったとされています。子どものかわいらしい姿、温かみのあるデザイン、鮮やかな彩色が魅力で、フンメル人形は現在もコレクターがいるほどの人気シリーズになりました。

ゲーベルではフンメル人形以外にも、動植物や人物をモチーフにしたフィギュア、食器、装飾品などを製造しています。「Artis Orbis(アルティス オルビス)」はゲーベルの人気シリーズのひとつで、ゴッホ、モネ、葛飾北斎など、さまざまな芸術家の作品をイメージした陶磁器が作られています。ほかにもカラフルな猫を取り入れた「ロジーナ・キャット」や、インド文化から着想を得た「ロータス」など、さまざまなシリーズが登場しています。