ジャック・ペルゲイとは、18世紀後半からフランスのリモージュ地方で生産が始まった、リモージュ焼きの製品を生産しているブランドのことです。透き通るように白くて薄い磁器が魅力で、プレートやカップ&ソーサーといった食器類を中心に生産活動を行っています。
ジャック・ペルゲイは1977年に磁器生産の下請け工場として営業を開始し、1993年からオリジナルデザインの製品の生産を開始した新しいブランドです。老舗ブランドと比べるとまだ歴史は浅いですが、リモージュ焼きの伝統を土台に、独自のデザインを組み合わせた製品を生産しています。ジャック・ペルゲイの陶磁器には、草花や果実などを写実的に表現したものが多いのが特徴です。
リモージュ焼きならではの白の美しさを際立たせるため、白一色の製品が多いのもジャック・ペルゲイの特色。縁を花びらのようにデザインした「スモック」、木の葉を思わせる「ポケットツリー」、バナナの葉から着想を得た「バナナリーフ」、イチョウの葉の形をした「ギンコウ」など、シルエットや凹凸のみで植物を表現したシリーズがたくさんあります。
機械生産ではなく、職人の手によって手間と時間をかけて陶磁器を作り上げているのも、ジャック・ペルゲイならでは。工程には1,400度の高温で焼き上げる過程も含まれており、製品を1つ完成させるまでに多くの手間がかかっていることが伺えます。フランスの小さな工房で作られていることも相まって、希少性のある製品をいくつも存在しているブランドです。