ジャン・プイア

ジャン・プイアとは、フランスのリモージュに存在した磁器メーカーのことです。自社で高品質なカオリン(磁土)の採掘場を所有していたため、当時は他社では真似できないほど美しい白磁を生産していました。「白磁の頂点」と称されており、閉窯から90年以上経過した現在も、アンティーク市場で高い人気を集めています。

ジャン・プイアの創業年は、1842年です。創業者はジャン・プイアという人物で、彼の名前を取ってメーカー名も付けられました。19世紀後半になると、国際的な展示会でも賞を受賞するようになります。特に、1855年に開催されたパリ万博では金メダルを受賞してからは、世界中に知られるようになりました。

その後、アメリカへの進出に成功し、19世紀末にはリモージュで最大規模の磁器メーカーにまで成長しました。しかし、1911年には同じくリモージュの有力メーカーとして活動していた、ウィリアム・ゲラン社と合併します。その後、世界恐慌の影響を受け、1932年に生産が終了しました。

ジャン・プイアの製品は白磁の美しさに定評があり、「プイア・ホワイト」と呼ばれることもありました。繊細な装飾を施しているのも魅力のひとつで、自社工場で絵付けをした製品には、手書きの花々や風景画などが描かれています。

バックスタンプは大きく分けて2種類あり、ジャン・プイア製造であることのみを示す緑色のものと、装飾まで自社で行ったことを示す月桂冠のマークのものがあります。生産が終了して長い時間が経過した今も、フランスの芸術文化を象徴する作品として、コレクターを魅了し続けています。