デ・ステイルとは、オランダのライデンで1917年に刊行された雑誌と、それに基づいた芸術運動のグループの名称のことです。オランダ出身の画家ピート・モンドリアンが提唱した「新造形主義」の理念の核になっており、絵画、建築、家具、タイポグラフィなどさまざまな分野に影響を与えました。
デ・ステイルの特徴は、三原色(赤・青・黄)や無彩色(白・黒・グレー)を用いた抽象的な表現を用いるところです。個人的な感情を作品に反映させず、誰にでも理解できる客観的かつ普遍的な美を追求しました。構成は幾何学的で、垂直線と水平線のみを用いた直角の構造を基本としています。左右対称を避け、画面全体のバランスを取っているのも特色です。
雑誌の方のデ・ステイルは1928年まで刊行され、グループの活動は雑誌を刊行していた
テオ・ファン・ドゥースブルフが亡くなる1931年まで続きました。活動期間が17年と短かったため、大きな潮流になることはありませんでしたが、その後うさぎのキャラクター「ミッフィー」を作るディック・ブルーナや、フランスのファッションブランド「イヴ・サンローラン」に影響を与えました。
主な参加メンバーは、オランダの建築家であるヘリット・リートフェルトやJ.J.P.アウト、画家のジョルジュ・ファントンゲルロー、ハンガリーの画家フィルモス・フサールなどです。建築や抽象絵画を重視し、ダダイズムとロシア構成主義との橋渡しなど、分野や国境を超えて幅広い活動を行いました。

