ドレクセル・ヘリテイジとは、アメリカの高級アンティーク家具ブランドのことです。実業家がノースカロライナ州で製材所を設立し、周辺集落を「ドレクセル」と名付けたことから始まりました。会社を設立したのは1903年で、当初の社名は「Drexel Furniture Co」です。「timeliness beauty」をテーマに、何代も続けて愛される家具を生産しています。
1956年には、当時総革張りチェアの全米トップシェアだった「heritage社」を吸収し、高級家具メーカーとして大きく成長します。特徴は、品質の高さです。ドレクセル・ヘリテイジの家具はすべて無垢材が使われており、重量感があります。木目が美しく出る部分のみを厳選したり、木の色ムラを無くすため加工前に漂白したりすることで、長く使うほど使い込んだ味わいが出るよう工夫されています。
1968年からは日本国内でもドレクセル・ヘリテイジの家具の生産や加工がされるようになり、大阪府にある寝屋川工場で作られています。海外から輸入した木材はすぐに加工するのではなく、2年ほど寝かせて日本の気候に慣れさせてから加工を開始します。日本で作られた家具は、「アメリカで作られているものを超える」と言われるほど高く評価されています。
ドレクセル・ヘリテイジを代表するスタイルは、ヨーロッパの伝統的なデザインをモチーフにした「トラディショナル・スタイル」、民芸品らしさを取り入れた「プラヴィンシャル・スタイル」、伝統を大切にしつつ現代の生活様式に合わせた「コンテンポラリー・スタイル」の3種類です。