ビレロイ&ボッホとは、現在のフランス・ロレーヌ地方で生まれた陶磁器メーカーのことです。ドイツ人のフランソワ・ボッホが、1748年に創業しました。ビジョンは「手に取りやすい価格で高品質な陶磁器を作る」。ルクセンブルクに工場を設立したり、ハプスブルク家から援助を受けたりして、王室御用達の窯として発展しました。
ヨーロッパの陶磁器市場で競争が激化したことをうけ、1836年に同業他社のビレロイ家と合併し、「ビレロイ&ボッホ」として再スタートします。技術革新や新商品のアイデアの発案が得意で職人肌のボッホ家と、ビジネス面から利益の追求やプロ人材の確保に力を入れるビレロイ家の力が合わさり、ビレロイ&ボッホはヨーロッパを代表する陶磁器ブランドにまで成長しました。
シリーズの展開も豊富で、時計草やハチドリをモチーフにした「アマゾニア」、南国風情を感じられる「アバルア」、表面のマットな質感が特徴的な「コリエ」、白一色の器にコバルトブルーで小花や小枝を描いた「オールドルクセンブルク」など、豊富にラインナップしています。特にオールドルクセンブルクは歴史があるシリーズで、250以上前に誕生しました。東洋の陶磁器から着想を得ており、今もなお世界中で愛され続けているシリーズです。
陶磁器以外にも、カラー展開が豊富なガラス食器「ボストン」、先端がゴールドなのが目を引くカトラリー「エラ ゴールド」、日本の漆器を思わせる「マニファクチャー グロウ」など、食卓に関するシリーズを総合的に展開しています。