ファイヤーキング

ファイヤーキングとは、1941年にアメリカで誕生した耐熱ガラスのブランドです。乳白色のミルクガラスを使用し、マグカップやお皿などの食器類を生産しているのが特徴。1986年にミルクガラスの製造は終了しましたがコレクターからの人気は根強く、日本国内にも専門店があるほどです。裏面には「バックスタンプ」という刻印を施しているものが多く、デザインの変化によって制作された時期を特定することもできます。

ミルクガラスの持ち味は、半透明で飲み物を入れると色が透けやすいところ。耐久性にも優れており、室内に飾るだけでなく実際にコーヒータイムで使用することも可能です。ガラスの色味も鮮やかで、食卓に置くだけで空間の雰囲気を華やかに見せられます。

年代ごとにシリーズを豊富に展開しており、初期シリーズである「アリス」は薄いガラスに花模様をあしらっているのが特色です。1940年代後半から登場した「レストランウェア」シリーズは、飲食店で業務用として使われていたのが始まり。厚手でぼってりとしたフォルムには存在感があります。

色の種類も様々で、ヒスイのような色味の「ジェード」は1940年代のアメリカの定番カラーです。ブルー系の「ターコイズブルー」と「アズライト」は生産していた時期が限られています。一度生産が終了したファイヤーキングの製品ですが、2011年に日本で製造が再開しました。アメリカで創設した頃から作られていたミルクガラスはもちろん、柄をプリントした現代風のものもあり、現在も目が離せないブランドです。