ボルミオリ・ロッコ

ボルミオリ・ロッコとは、イタリアのガラスメーカーのことです。ビアグラス、タンブラー、カクテルグラス、カップ&ソーサーなど、飲み物用の製品を主に展開しています。つるりとした滑らかさとガラスの透明度の高さ、シンプルかつモダンで普段使いしやすいデザインなどが魅力です。

ボルミオリ・ロッコが創業したのは、1825年です。イタリア北部にある街パルマで1つ目の工場を設立しました。1854年にはパルマにある王立マジョリカ・ガラス製造会社を買収し、さらに生産力を強化します。食品容器の生産を始めたのは1911年以降で、2回の世界大戦を乗り越えながら営業を続けていきました。第二次世界大戦後は機械化を進め、質の良いガラスを大量生産できるようになります。

職人が息を吹き込んで成形するハンドメイドに対し、機械で空気を入れ込んで形を整える「マシンメイド」という方法を取り入れているのが特徴。比較的リーズナブルな価格のものもあり、レストランやバーといった飲食店だけでなく、家庭用として好まれている製品もあります。2017年にはボルミオリ・ルイージに買収され、会社の事業のひとつとして現在もガラスの生産を続けています。

シリーズ展開も豊富で、切子細工のようなカットを施した「バーテンダー」、縁を斜めにカットしたデザインが斬新な「アリア」、くびれたシルエットがおしゃれな「エール」など、さまざまな製品が登場しています。今はガラス工場11カ所や直営店10店舗などを運営しており、ボルミオリ・ロッコは食卓に花を添えるガラスメーカーとして世界中にファンがいるブランドです。