ポーリッシュポタリー

ポーリッシュポタリーとは、ポーランド南西部に位置するボレスワヴィエツという街で生産されている陶器の総称のことです。ボレスワヴィエツで採れる粘土は陶器を白く焼き上げるカリオンを豊富に含んでおり、陶器づくりに適した素材を近くで入手できるため、多くの工房が設立され陶器の一大産地になったと考えられています。

14世紀頃には陶器の生産が始まり、1897年には陶芸学校が設立されます。陶芸学校を卒業した優れた陶芸家が根付くことで、ポーリッシュポタリーはさらに盛んに生産されるようになりました。第二次世界大戦中に工房のほとんどが破壊されましたが、終戦後ポーランド政府は陶器産業への支援を行い、ポーリッシュポタリーは復活します。現在では世界中に輸出され、コレクターや愛好家もいるほどポーリッシュポタリーは愛されています。

ポーリッシュポタリーの定番の柄は、「ピーコック・アイ」という藍色のドット柄です。スタンプやブラシを用いて、規則的に絵柄を描いているのが特徴です。ほかにもボレスワヴィエツで採れる陶土を使うことや、昔から続く手法や製造工程を守っているのも、ポーリッシュポタリーの特徴として挙げられます。

ポーリッシュポタリーを代表する陶器ブランドは、ボレスワヴィエツ社です。ボレスワヴィエツ社は、ポーランドでも特に伝統と歴史があるポーリッシュポタリーの会社と言われています。ほかにもツェラミカ・アルティスティチナ、マヌファクトゥラ社、ヴェナ社など、さまざまな会社がポーリッシュポタリーを生産しています。