メアリー・カサット

メアリー・カサットとは、アメリカ出身の画家・版画家のことです。1844年に、アメリカのペンシルベニア州で生まれました。1866年に絵を学ぶためパリに渡りますが、普仏戦争が開戦するとアメリカに帰国。1871年にピッツバーグの大主教から、イタリア絵画の模写の依頼を受けたことで、再びヨーロッパへ渡りました。

ヨーロッパに渡ったメアリー・カサットは独学で勉強し、パリを訪れてからはカミーユ・ピサロの下で絵を学びました。1874年にドガと出会い、1879年には印象派の展覧会でカサットの絵が展示されます。次第にカサットはアメリカで注目されるようになり、20世紀になると美術コレクターのアドバイザーを務めることもありました。

1904年には、フランス政府からレジオンドヌール勲章を受章します。その後、1914年に目がほとんど見えなくなったことを受け、絵の制作は終了します。1926年に、パリ近郊にある古城で亡くなりました。代表作は、船に乗った女性が水面をのぞき込む『サマータイム』、バルコニーで談笑する人々を描いた『バルコニーにて』、母親が赤子を抱いている『母と子』などです。

メアリー・カサットの特徴は、女性の日常をテーマにした作品を多く制作しているところです。「母と子」をテーマに、愛情を感じられる瞬間や、子どもの世話をする母親の様子を描いてきました。黒をあまり使わず、青や紫などで影を表現しているのも特色です。日本の浮世絵からも影響を受けており、左右非対称の構図等を作品に取り入れました。