レイノー

レイノーとは、フランスの陶磁器ブランドのことです。1849年に、フランス中南部の都市リモージュで設立しました。技術力の高さや繊細な色彩表現が評判で、次第に「ツール・ド・フォース(神業)」として賞賛されるようになります。1911年にマーシャル・レイノーが窯と工房を買い取り、「レイノー」と名乗るようになりました。

レイノーの陶磁器の魅力は、透き通るような白い磁肌です。「カオリン」という白色に焼き上がる陶土をほかの材料と独自の比率で混ぜ合わせ、焼き上がったときに美しい輝きが現れるようにしています。1回目の焼成は1,000度、2回目は1,400度の高温で焼き上げているため、耐久性に優れています。レイノーの陶磁器は、食洗器・オーブン・レンジなどにも対応可能です。

ツヤのある美しい白が、料理の見た目をより良くするのもレイノーの製品が愛される理由のひとつです。美食の国・フランスのレストランだけに留まらず、世界中の高級ホテルにもレイノーの食器を使用しているところがたくさんあります。イギリスのダイアナ妃の結婚を祝うときは、社長自らが選んだレイノーの製品を贈りました。

2023年10月現在、レイノーでは20種類近くのコレクションを展開しています。柑橘類を思わせる鮮やかなオレンジ色を取り入れた「マズルカ」、小鳥たちが草木のなかでさえずる様子を描いた「パラダイス」、白い陶磁器に細かいチェック柄をあしらった「チェック」、水彩画風のかわいいキャラクターを描いた「プティ・パリジャン」など、どのコレクションも魅力的です。