ロイヤルドルトン

ロイヤルドルトンとは、イギリスの陶磁器メーカーのことです。1815年にロンドンで創業しました。時代の流れや生活様式の変化を掴むことに長けており、時代の移ろいに合わせて様々な製品を発表しています。現在も人気アーティストやデザイナーとコラボを積極的に行い、次々新しいテーブルウェアを提供しています。

創業当初のロイヤルドルトンは排水設備・洗面台・便器といった衛生用品を製造し、ロンドンの都市化に貢献していました。テーブルウェアを作り始めたのは、1877年のことです。現在の本部所在地でもあるバースレムに窯を移したことをきっかけにボーンチャイナを取り入れ、芸術的な製品の製作を開始します。1870年代にメーカーの方針を大量生産から一点ものの生産に転換し、メーカーの高級化・ブランド化に成功しました。

1901年にはエドワード7世から「ロイヤル」の名を賜り、王室御用達の陶磁器メーカーになります。1950年代以降は子ども用食器や置物なども造る総合洋食器メーカーへと変化。2015年7月にWWRDグループホールディングスの一員となり、現在に至ります。

時代の変化に合わせて製品を展開しているため、ロイヤルドルトンのシリーズの数はとても豊富です。エメラルドを使ったジュエリーのような絵柄をあしらった「カウンテス」、金と濃い青色の縁取りが上品な「バロネス」は、ロイヤルドルトンのシリーズの代表例です。近年は淡い色合いで絵付けした「パステル」や、北欧の歴史や自然をモチーフにした「フェイブル」などが登場しています。