ロズリン・チャイナ

ロズリン・チャイナとは、イギリスに存在した陶磁器ブランドです。1913年に「ロズリン」というブランド名で設立しました。創業の地は「陶器の街」とも呼ばれるストーク・オン・トレントです。1946年にブランド名を「ロズリン・チャイナ」に変更して、カップ&ソーサーやプレートといったテーブルウェアを生産しました。

ロズリン・チャイナの特徴は、1910年代中頃から1930年代にかけて流行したアール・デコという装飾様式を取り入れているところです。幾何学的な文様や色鮮やかな彩色が特徴で、ロズリン・チャイナにもカラフルな草花の絵付けや、規則的な文様をあしらった製品がたくさん作られています。可憐な印象を与えるデザインで、食卓を華やかに彩ることができるのが魅力です。

ロズリン・チャイナは1963年にイギリスのロイヤル・アルバートに吸収合併されており、製造期間が短かったことから、アンティーク市場では希少性の高いブランドとして知られています。かつてロズリン・チャイナの工場として使われていた建物は、現在はグラッドストーン陶磁器博物館の一部として、その姿を現在まで伝えています。

ボーンチャイナの品質が高く、陶磁器の色は透き通るような白さがあるのが、ロズリン・チャイナの特徴です。卓越した職人の技術を用いて精巧な絵付けを施しており、イギリスの伝統を反映した優雅なデザインにも定評があります。細い線で描かれた花柄や、さりげなく施された金彩の上品さなども人気の理由で、現在も多くのアンティークファンを魅了しているブランドです。