ワーグナー&アペルとは、ドイツの磁器メーカーのことです。1877年に、ドイツ中部に位置するテューリンゲン州で創業しました。設立当初は、エッグスタンドやジョッキをはじめとした、海外に輸出するための小物類が主な生産品だったようです。1883年と1901年に社名が変更され、1972年に国営企業になりました。
第二次世界大戦が終わり、ドイツが東西に分裂すると、1975年にドイツ民主共和国(東ドイツ)の国有磁器メーカー「VEB Gräfenthaler Porzellanfiguren」に吸収されます。一時的に自社製品が作れなくなりましたが、1990年に東西ドイツが統一されると会社は経営者に返還され、「Porzellanfabrik Wagner & Apel」として事業を再開しました。
ワーグナー&アペルの特徴は、型から彩色まで、1点1点手作りで磁器を生産しているところです。手作業で作っているため、生産数は限られますが、作品ごとに異なる表情や繊細な彩色が魅力で、コレクターを中心に根強い人気があります。主な製品は磁器で作られた像(フィギュリン)で、岩の上で魚を獲っている漁師や籠を持って歩いている女性、カエルなど、人物・動物をテーマにしたものが登場しています。
フィギュリンのほかにも、テーブルウェアやインテリア用品など、さまざまな製品を生産しています。また、近年はクリスマスやイースターといった特別な行事のために、飾り付け用のアイテムも生産しています。陶磁器生産に関する歴史や文化財の保護にも力を入れており、創業から約150年経った今も愛され続けているメーカーです。

