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蒔絵硯箱を買取させていただきました。

蓋に描かれた風景は、金粉・銀粉・螺鈿（らでん）・高蒔絵などの複合技法によって緻密に表現されています。屋敷、松、川の流れ、橋などが細かく描かれ、建築様式や自然の描写から江戸後期～明治期の様式が感じられます。

内部には赤漆のような梨子地（なしじ）模様が施され、硯と水滴が納められており、硯の縁にも金縁があしらわれており、細部まで丁寧な仕立てです。

日本の伝統工芸の粋が結集された、美術的・歴史的価値の高い逸品と言えます。

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