「片付け・遺品整理で出てきた絵画」

2026.1.22

片付けや遺品整理を進めている中で、思いがけず絵画が出てくることは珍しくありません。

■ 押し入れの奥に保管されていた

■ 実家の応接間や床の間に掛けられていた

■ 箱に入ったまま長年動かしていなかった

こうした場面では、「価値があるのか分からない」「どう扱えばいいのか判断できない」と戸惑われる方が多くいらっしゃいます。

このページでは、片付け・遺品整理の最中に絵画が見つかった場合に、まずやるべきことと、後悔につながりやすいNG行動を、順を追って整理します。


まず知っておきたい大前提

最初にお伝えしたいのは、その場で結論を出す必要はないということです。

整理の途中は、気持ちも時間も余裕がない状態になりがちです。

そんな中で判断を急ぐと、「あとから知っていれば違う選択ができた」という後悔につながることがあります。


まずやるべきこと①|現状をそのまま確認する

最初に行うべきなのは、絵画の状態を“手を加えずに”確認することです。

■ 額から外さず、現状のまま見る

■ 表面・裏面に大きな破損がないか確認する

■ 箱や付属品が一緒に保管されていないか探す

この段階では、「汚れている」「古そう」といった印象で判断する必要はありません。あくまで現状把握に留めることが大切です。


まずやるべきこと②|分かる情報だけを整理する

次に、分かる範囲で構いませんので、作品に関する情報を整理します。

■ 作者名が書かれていないか

■ 箱書きやラベルが付いていないか

■ 購入や入手の経緯について家族から聞けることはないか

重要なのは、分からないことを無理に推測しないことです。

「たぶん有名作家」「昔高かったはず」といった記憶は、そのまま“不確かな情報”として伝えた方が、結果的に正確な判断につながります。


まずやるべきこと③|保管環境を一時的に整える

すぐに売却や相談をしない場合でも、保管環境には注意が必要です。

■ 直射日光を避ける

■ 湿気の多い場所から移動する

■ 立て掛ける場合は倒れないよう配慮する

とくに、カビ・シミ・反りといった劣化は、時間とともに進行することがあるため、一時的でも良いので環境を整えておくと安心です。


まずやるべきこと④|「相談」という選択肢を持つ

この段階で、「売る・売らない」を決める必要はありません。

■ 価値があるのか知りたい

■ 処分してよいものか判断したい

■ 家族で相談する材料がほしい

こうした目的での相談は、ごく一般的です。

相談=即売却ではないという点を、改めて意識しておくことが重要です。


やってはいけないNG行動①|自己判断で処分する

遺品整理の現場で、最も多い後悔がこれです。

■ 「古いから価値はない」と決めつける

■ リサイクルや廃棄に出してしまう

■ まとめて処分してしまう

一度処分してしまうと、後から確認することはできません。

判断に迷う場合は、一度立ち止まることが何より重要です。


やってはいけないNG行動②|掃除・修復をしてしまう

善意で行った行動が、結果的に評価を下げてしまうケースもあります。

■ 表面を強く拭く

■ 洗剤やアルコールを使う

■ 破れや剥がれをテープで補修する

こうした行為は、オリジナルの状態を損なう可能性があり、査定上マイナスに働くことがあります。


やってはいけないNG行動③|急いで売却を決める

整理を早く終えたい気持ちから、十分な説明を受けないまま売却してしまうと、

■ なぜその価格なのか分からない

■ 本当に妥当だったのか不安が残る

といった後悔につながりやすくなります。

価格だけでなく、説明の内容や納得感も重要な判断材料です。


遺品整理と絵画売却で大切な考え方

遺品として出てきた絵画には、

■ 金銭的価値

■ 文化的価値

■ 思い出としての価値

が混在していることが多く、単純な「高い・安い」だけでは割り切れません。

だからこそ、一度状況を整理し、冷静に判断する時間を持つことが、

結果的に後悔の少ない選択につながります。


判断を急がないことが、最善の対応になる

片付け・遺品整理で絵画が出てきたときは、

■ そのままの状態を確認する

■ 分かる情報だけを整理する

■ 無理に結論を出さない

■ 処分や修復をしない

この4点を意識するだけで、判断の選択肢は大きく広がります。